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10年前の“動物占い”から今の“脳内メーカ”へと変化するWeb診断サイトの共通点と相違点

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“脳内メーカ”、“体内メーカ”、“相関図ジェネレーター”、“人生ジェネレーター”そして“天国からのメッセージ”等Web診断サイトが話題となりました。特に“脳内メーカ”は、今年6月16日の公開から10月05日までに累計5億PVを突破する等絶大な人気を誇りました。

 
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31日、ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは、「インターネット関連業界で働く人に聞く、今流行のWeb診断サイトに関する「サービス成功のポイント」調査」を発表しました。調査結果のポイントは、

  • Web診断サイトNo.1人気は「脳内メーカー」
  • Web診断サイトサービス成功の秘訣は、「使い易さ」と「ユニークさ」
  • Web診断サイトが流行した理由の1位は、「簡単な質問で結果が分かる、簡易性」
  • 流行のネットサービスを知る情報源は「クチコミ」が1
  • 今後もWeb診断サイトが増えると予想した人が82.5

となっています。

 

10年前に流行した診断・鑑定サイト

10年程前も同様にWebによる診断・鑑定系のサイトが流行し、雑誌やテレビ等に頻繁に紹介される時代がありました。“動物占い”や“家電占い”そして“あなたの値段を鑑定します”等のサイトが話題になり、多くの消費者が占い診断サイトをつくりました。

 

10年前の共通点と相違点

以前流行した診断サイトと今の診断サイトを比較してみると、どうでしょうか?共通点は、アンケート結果でも上位に出ている「使い易さ」と「ユニークさ」そして「簡単な質問で結果が分かる、簡易性」は今も変わっていません。そしてクチコミによって広まっているという点もブログ等のネットの活用方法の違いこそあれ、昔も今もあまり変化はないように見えます。

 
しかし、一点だけ大きく変化した点が見られます。10年前の占いは、動物や家電等にたとえられ、外見から自分の性格を判断するというものが多くを占めました。また自分の価値を値段等で比較するという客観的なデータも興味の対象となっていました。しかし今は、“脳内メーカ”にも代表されるように、脳の中や体の中がどういう“気持ち”で構成されているかという内面の部分にフォーカスされているケースが多くを占めます。

 
診断サイトの流行の遷移を見ると、世の中の変化も感じることができるのではないかと感じているところです。

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