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インターネットにも限界がある

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インターネットにより世の中の生活が便利になり、我々にとってはなくてはならない存在になっています。一方で、インターネットにもいくつかの“限界”が見え始めています。

 

インターネット回線のキャパシティにも“限界”がある

1119日、独立系調査会社のNemertes Research Groupは、このままいくと、2010年にインターネット回線のキャパシティが限界に達するという調査結果を発表しました(関連記事)。

 
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22日、総務省は「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」を発表しました。本資料から、インターネットの回線の利用が1年で1.7倍にも上っていることがわかります。

 
インターネットユーザーの伸びと比べて、YouTubeやニコニコ動画等の動画の利用により、回線の利用率が急激に伸びており、インターネット上での大渋滞という問題も表面化してきそうです。

 

セキュリティの自己防衛にも“限界”がある

1120日、日本ベリサインは、「インターネットユーザーのセキュリティに関する意識調査の結果」を発表しました。本調査結果からは、“個人情報漏洩防止に対する脅威を感じつつも、自己防衛策の限界を感じている傾向”が明らかになっているとしています。

 

監視にも“限界”がある

インターネットでは、学校裏サイトに代表されるように、誹謗・中傷する内容の投稿や、著作権違反の動画コンテンツ等を投稿する等、インターネットの闇の部分も多いのが現状です。学校側では監視に限界があるので、民間企業が「学校裏サイト・ネットいじめ対策コンサルティングサービス」を始めています。

 

(番外編)ブログにも“限界”がある

1123日、RTCカンファレンスで『ブログ限界論』がテーマになりました。今回のテーマはカンファレンスが始まる前からいろいろ反響を呼びました。インターネットを使って自分の意見を発信するブログの影響力にも限界があり、全体論として「つまらなくなってきている」ように見受けられています。

 

最後に

インターネットに関する“限界”についてまとめてみました。いずれにしてもインターネット回線のキャパシティや限界が来る可能性や、セキュリティの自己防衛にも今以上に限界を感じていく可能性は十分に考えられます。2008年に開始予定のNGN(Next Generation Network)等インターネットの限界を変えていく取り組みが今後本格化していくのかもしれません。

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