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地域Twitterによる地域コンテンツ配信と地域活性化の可能性を探る

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最近、地域活性化というキーワードをテレビや新聞等でよく目にするようになりました。「ふるさと納税」等地域活性化における行政のあり方が今注目されています。

また、地域活性化に向けてITを活用した議論も一部とりあげています。「地域コンテンツとITの融合による新たなビジネス創出の可能性把握調査」(平成18年度地域活性化推進調査研究事業<経済産業省 関東経済産業局>2007.4.27)や「ICTを活用した住民参画のあり方に関する調査研究事業報告書の公表<総務省>2007.5.29」等にもWeb2.0を中心に地域をどのように活性化していくか等が事例を交えながら紹介されています。

報告資料の中には今後導入したい地域コンテンツの配信方法として、ブログ、SNSそして動画配信が上位を占める調査結果も出ています。また、地域ブログや地域SNSで「ものたりない、もっと知りたい」と思っている地域コンテンツは、[近隣のお店の評判][育児・子育て関連情報][近隣のお店のお得なクーポン][近隣のスーパー(量販店)の安売り情報][地域ニュース・イベント情報]となっています。

以上の結果を見ると、地域コンテンツ配信にはブログやSNSそして動画等の配信方法を利用し、地域の身近なクチコミには信頼性のある情報でよりリアルタイム性の高い情報が求められているようです。

そこで、今回はコンテンツのリアルタイム性に注目し、最近コンシューマーの間で話題になり、リアルタイム性の高いTwitterTwitterライクなサービスが、地域ブログや地域SNSに続く地域活性化を支援するツールになる可能性も十分あると考え、少し整理してみたいと思います。

 

地域Twitterに適している(と思われる)コンテンツ例

身近な[お店の安売り情報][今日の地域イベント情報][今日○×でいっしょに遊びたい人]等は、今から何かしたいと考えている人にとっては、リアルタイムな情報発信と共有は効果な高いものと考えています。また地域安全のための[不審者情報共有][地震・災害・犯罪情報]等の緊急連絡網的存在も同様に可能性としては考えられます。そのほか、[地域のボランティア][地域回覧板]等の地域活動情報の共有も比較的に手軽にできる可能性もあるでしょう。

地域Twitterは日ごろ近所でなにげなく会話をしている情報をネット上でリアルタイムに交流することによって、地域の交流範囲を広げていける可能性もあるのではないかと考えています。

 

地域Twitterと地域ブログ・地域SNSとの比較

ブログやSNSと比べて、インターフェースも簡易で一行でも気軽に登録できるので、地域住民のエントリーバリア(障壁)は下がると考えています。多くの住民の参加が参加し気軽に登録することによって、地域コンテンツは充実し地域一体となったコミュニティができる可能性も十分に考えられます。「自治体とクチコミ!地域ブロガーによる地域活性化の可能性を探る」で紹介させていただいた地域(自治体)のクチコミマーケティングよりも手軽で導入障壁は少ないと考えています。

 

最後に

地域Twitterの可能性をいくつかあげました。住民側は比較的手軽には利用できますが、事業主体側は実施するにあたって多くの検討が必要と考えています。ただし、成功例が出てくれば地域Twitterは一気に広がり、地域Twitterを採用する自治体やNPO法人・団体そして民間企業等も出てくるかもしれません。Twitterの利用がコンシューマーの世界で一般化したとき、地域Twitterや社内Twitter等の新しい活用シーンが創造され、実現の方向性に進むかもしれないとその可能性を感じています。

地域活性化のあり方が問われている時代、地域活性化におけるITWeb2.0の活用がもっと注目されるようになれば、新しい地域活性化のあり方が少し見えてくるのではないかと考えています。


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地域活性

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