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『ジョナサン・アイブ』を読んでiBookやCubeをいまだに手放せない理由を確認した

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CultofMacのリーアンダー・ケイニー発行人が書いたAppleのデザイナー、ジョニー・アイブの伝記本『ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー』を読んでます。ほんとは全部読んでから感想文を書こうと思ったんですが、そろそろ本屋さんに並び始めちゃったんで途中ですがご紹介。だって面白いんだもん。

ジョニー・アイブについては、アイティメディア本体でもこの部ログでも何度か記事や投稿にしているし、新製品の発表イベントでは彼が思想を語る動画が公開されるので、結構おなじみかもしれませんが、この本はアップルデザインの現場がニュートンあたりから時系列で紹介されており、製品を持っている人にとってはたまりません。

あ、製品を持っていなくても、ジョニーのデザインチームの思想はデザイナーさんのお仕事にすごく役立ちそうです。

うちは夫婦でガジェット好きなので、本書に出てくるアイブ(のチーム)がデザインしたニュートン(部分メタリックなスタイラスのひんやりがたまらない)やらiBookやらCubeやらがごろごろしており、本書にそれぞれが登場するたびに買ったときのワクワク感を思い出してじーんとしながら読んでいます。

iMacやiBookの取っ手の話(つい触りたくなる親しみやすさの演出)は以前から有名ですが、そのハンドルのための試行錯誤や当時は画期的だったWi-Fiの採用などのエピソードなども読ませます。

私はiBook発売当時(1999年)IT関連の書籍の編集をやっていたんですが、iBookの解説書は普通のパソコン本じゃなくておしゃれにしないとAppleに失礼だ、と思い、自分なりにがんばったものでした。カバーの写真もプロのカメラマン(義弟だけど)に頼み、なるべくパソコン本ぽくないカバーにしたり、使い方というよりも楽しさを伝えたいと思ったのは、iBookにそうさせる力があったんだと思います。iFixitのようなTeardownを載せたり(今みたらiFixitにはiBookのTeardownはなかった)もしました。ライターさんたちも楽しそうだったなぁ。ibookstyle.jpg

iBookより後に発売された透明で立方体ぽいG4 Cubeは残念ながらあまり売れませんでしたが(その理由は本書で詳解されてます)、職場で使っていました。Cubeが机の上にあるだけで、仕事が数割増し楽しかった気がします。なにしろ美しいし、静かで、電源ボタンのやさしいタッチは今でも覚えてます。

Windowsマシンは買い換えるたびにほぼ捨てるか譲るかしていますが、アップルの製品はだいたい残っています。特にアイブ以降のものは。本書でその理由も少し分かった気がします。

ああ、つい年寄りの思い出話になってしまいました。

この本ではデザイン思想だけではなく、あまり知られていないジョニーの生い立ちやプライベートにも触れています。実はこういう写真を見たりして、私はこの方はゲイだとばかり思ってたんですが、二十代前半に結婚して双子の息子さんがいるんですね。

ああ、ついゴシップに走ってしまいました。

意識低い系ついでにミーハーな情報を1つ。アップルのデザインチームはブレインストーミングしながら各自でスケッチを描くそうなんですが、チームで人気のスケッチブックはデーター・ラウニー社製の「カシェット」だそうです(ジョニーが使うのはカシェットじゃないそうですが)。カシェットにもいろいろありますが、「キャンバス地で装丁され」ていて「ばらばらになることがない」と書いてあるので、このあたりかなぁと。さすがにお高いですねぇ。cachet.jpg

ああ、ぜんぜん感想文になっていません。

そうそう、数日前に、Appleが開発中の12インチMacBook Airのうわさを紹介したんですが、USBポート、Thunderboltポート、MagSafe 2ポートを捨ててUSB Type-Cを採用するかもという話です。そりゃまたびっくりですが、本書を読むとそれもアップルらしいというかジョニー・アイブらしい選択だと思えます。

もひとつ、そうそう。この本、カバーをはずしてみると、表紙はジョニーが好きな白("衝撃的なほどにニュートラルな白")のすっきりしたデザインで、見返しの紙はMacBookのようなシルバー。まあとにかく、少なくともアップル好きな人は一度は手にとってみていい本だと思います。

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