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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

ダボス会議、新興国が先行するフィンテック

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 うーん、フィンテックへのお金は 日本から出ていないですねえぇ・・・

アジアにもアフリカにもフィンテック投資が凄いのに・・・・・

IoTはまだ下位グループでついて行けそうだけど  フィンテックは ・・・・うーむ


DC Fintech Heat Map copy 2

<出所  BI  >

 日本はモバイルバンキングの普及が世界一遅れています・・・うーむ

MOBILEBANKING

 

<出所 KPMG>

m-pesa™

 やっぱり ケニヤなど新興国は凄いですね  蛙飛びで 日本などを追い抜くそうです・・・・

ここが通信キャリアの電子マネーM-Pesaを取り扱う代理店です・・・・口座持ってなくてもショートメッセージと身分証で送金を受け取れます。

mpesa1

インドでも展開するm-Pesa

m-Pesa

m-pesaindia

<出所   http://qz.com/  >

 スイスのダボス会議です・・・・フィンテック フィンテックとかしましく・・・・

From left to right, Francine Lacqua, editor at large and anchor for Bloomberg Television, Jiang Jianqing, chairman of Industrial and Commercial Bank of China Ltd. (ICBC), Christine Lagarde, managing director of the International Monetary Fund (IMF), Fang Xinghai, vice chairman of China Securities Regulatory Commission, Gary D. Cohn, president and chief operating officer of Goldman Sachs Group Inc., Zhang Xin, billionaire and chief executive officer of Soho China Ltd., and Raymond 'Ray' Dalio, billionaire and founder of Bridgewater Associates LP, take part in the "Where is the Chinese Economy Heading?" panel session during the World Economic Forum (WEF) in Davos, Switzerland, on Thursday, Jan. 21, 2016. World leaders, influential executives, bankers and policy makers attend the 46th annual meeting of the World Economic Forum in Davos from Jan. 20 - 23. Photographer: Matthew Lloyd/Bloomberg *** Local Caption ***Francine Lacqua; Jiang Jianqing; Christine Lagarde; Fang Xinghai; Gary D. Cohn; Zhang Xin; Raymond 'Ray' Dalio

<出所 FT>

<出所 FT>

スイスの世界経済フォーラム、ダボス会議での今年の主なテーマはインダストリー4.0であり、その経済・社会版としてフィンテックが取り上げられています。ダボス会議と言えば金融領域では従来、バーゼルIIIと呼ばれる銀行の自己資本規制の議論が主でした。しかしここに来てペイパルのCEOがダボス会議に呼ばれるなど、フィンテックに目が向いています。

■ 現金とATMが消える

主な議論の中での注目点は、後10年くらいで現金が消える事態になるだろうと言う指摘です。実際北欧ではスエーデンなど銀行の一部が現金の取り扱いを止めています。特にノルエーでは取引のわずか5%が現金です。そして北欧ではATMの撤去が始まっています。

どうやら20世紀末から21世紀初頭、電話産業において電話ボックスが消え始めたのと同じ運命をATMがたどり始めました。

■ 新興国が先行する21世紀の金融サービス

ケニヤのボーダフォン子会社であるサファリコムの電子マネーM-Pesaの大成功は他のアフリカ諸国やアジア、ラテンアメリカ諸国に大きな影響をもたらしています。ケニヤでは空港を降りてタクシーに乗ると現金のリスク(盗難など)を嫌がるタクシーがM-Pesaでの支払いを歓迎します。また町の中に入ったら信号待ち時などに来る物売りもM-Pesaでの支払いを歓迎します。役人への賄賂以外は大抵、M-Pesaでの支払いが可能となっています。田舎の家族への送金もショートメッセージで可能であり、家族はM-Pesa口座を持っていなくても町の雑貨屋(サファリコムの代理店)で身分証を見せれば送金を現金で受け取れます。

それを見てフィリピンやインドでは、一挙に電子マネーを導入して蛙飛びで先進国の時代遅れの金融システムを追い抜こうと言った動きを政府や中央銀行が実施しはじめています。例えば現金ではなく電子マネーで支払った場合には、所得税の減免措置を講じるなどの動きです。

銀行ネットワークとモバイルネットワークの普及率の差がM-Pesa成功の背景にあります。(サブサハラでは銀行口座普及率20%以下、一方モバイルネットワークは60%前後)

■ 掌にATMを載せて

フィンテックはスマーフォンやウエアラブル端末にATMの役割やクレジットカード、デビットカードを載せるサービス(ここでは銀行の決済や送金に限定した話です)ですから、個の動きが広まれば、金融サービスは効率化され、送金や決済の手数料が0円になるのも納得がいきます。

どうやら2020年代になればインドやアフリカの旅行者の目から見て「日本のきにゅうサービスはまるでロンドンの地下鉄みたいに古ぼけて見える」ようになると予測され始めています。ちょっとまずいですね。やはり手のひらにATMを載せないと明日は来ないようです。(通信キャリアの皆さん、そうですよね ^^)

★★Davos 2016: Why London fintech can transform the 21st century

★★This map shows just how much Britain is dominating European fintech

★★Thousands more UK bank branches could face closure

★★ M-Pesa Rolls Out in Ghana, Expands Into West African Market

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