オルタナティブ・ブログ > インターネットの第二の波とソーシャルメディアマーケティング >

テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

今夜のWWDC2015、本格版アップルテレビは出るのか出ないのか

»

ニューヨークタイムス紙曰く「WWDC2015ではアップルテレビの本格版もアップルのWebTVサービスも発表されない」

「5月中ごろにアップルは方針を変えた・・・」

アップルのWebTVサービスの延期は主要紙のコンセンサスが取れているようですが・・・・

アップルテレビ本格版の発表延期は、ニューヨークタイムス紙以外、誰も確認をとっていません・・・

だから 果たしてどっちなんでしょうねえ  うーむ

このロゴどう見てもアップルテレビですが・・・・

<出所アップル   >

 WWDC2015の内容を巡って米国の様々なメディアが揺れています。焦点はアップルテレビです。そもそも上のロゴが示すようにWWDC2015(6月8日、サンフランシスコ現地時間)の最大の焦点は最初から本格版アップルテレビを示唆していました。ところがアップルの準備していたWebTVサービスの発表が延期になり(これは確実です)、同時に本格版アップルテレビの発表も延期になると言う見方が出てきています。アップルテレビ(セットトップボックス版)は2012年以来、ハードウエアのバージョンアップがなされておらず、2014年2月の脱玩具宣言から1年以上動きがありません。2015年3月に現在のバージョンを99ドルから69ドルに値下げし、在庫一掃を図っています。

  • ニューヨークタイムスのスクープ記事は正しいか

2015年6月3日のニューヨークタイムスの記事は「アップルがアップルテレビの準備不足を理由に5月の中ごろアップルTV本格版の発表を中止した」と言う内容です。

但し、こういった場合(他社のスクープの場合)何時も即、独自取材を実施するウオールストリートジャーナル紙とブルンバーグ紙は、何も報じていません。

従って米国の一部のアナリストの見方は「本格版アップルテレビは予定通り出るだろう」と言ったものです。

  • ネットフリックスとアップルのWebTVサービスは双璧

また今回発表が延期されたアップルのWebTVサービス(月額30-40ドル)は、ネットフリックスと共に米国有料テレビ(CATVや衛星テレビ)のコードカットを一挙に押し進める可能性があると言われています。約3千万契約を獲得すると言う見方もあります。(ちなみにネットフリックスは米国では約4千万契約、有料テレビ全体の契約数と比較して約4割を押さえています)

そのWebTVサービスの中心基盤がハードウエアの本格版アップルテレビです。但し、パネルの付いた本格版は収益面での展望が無い為、2014年に中止、棚上げになり、現在の本格版アップルテレビとはセットトップボックス版であり、スマートホームのゲートウエイを兼ねると見られています。

  • アップルウオッチの奇妙な発表とアップルテレビの延期

実はアップルはCATVのタイムワーナーケーブルとアップルのWebTVサービス実施で一旦、話し合いが付き、2014年の秋にハードウエアのアップルテレビ本格版と合わせて発表を予定していました。しかし、2014年春、突然、タイムワーナーをコムキャストが買収したため中止に追い込まれました。そして2014年秋は急きょ発表を準備の整っていないアップルウオッチに切り替えたと言う見方があります。確かにアップルウオッチは9月の発表から翌4月販売まであまりに期間があり、ちょっと奇異な感じがしました。

アップル内のドタバタはわかりますが、WWDC2015はいったいどう転ぶでしょうか?

★★New Report Says Not To Expect New Apple TV At WWDC

★★ Apple to Unveil Tool Kit for Watch App Developers

★★WWDCの隠し球はApple TVの超絶進化と新音楽ストリーミングサービスか

★★Everything you can expect Apple to announce on Monday

★★アップル世界開発者会議 前日レポ 今年のノベルティはアレだった:WWDC2015

Comment(0)