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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

IBMのリストラは10万人規模ではなく1万人程度の噂

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 IBMが社員の26%を削減? どうみてもそれほど売り上げ、収益は悪くはないと思うのですが・・・11四半期連続減収にしても・・・・

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<出所 ビジネスインサイダー >

いや、まだ俺の出番じゃないよ・・・生え抜きのジニー・ロメッティさんで充分対処できそうだ・・・

 25年前、IBMをダウンサイジングの危機(累積赤字150億ドル)から救ったルイス・ゲスナーさん

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以下WIKIからの引用です。ダウンサイジングからIBMを救ったルイス・ゲスナーさんの経歴

「ニューヨーク州ミネオラ出身。1963年ダートマス大学を卒業後、1965年ハーバード大学ビジネス・スクールにて経営学修士(MBA)を取得し、米国マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。その後、アメリカン・エキスプレス、RJRナビスコ会長兼最高経営責任者(CEO)を歴任し、1993年4月、IBM初となる外部招請の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。1991年28億ドルに上る創業初の赤字を計上し、1993年までの3年間で累積赤字総額150億ドルに陥ったIBMを経営再建し、ネットワーク・コンピューティング(1995年)、e-ビジネス(1997年)を提唱した。2002年3月に最高経営責任者(CEO)を退任、同年12月に会長職を退任した。2003年1月からは、カーライル・グループ会長に就任し、2008年9月まで同職を務めた。」

<出所 WIKI>

2015年1月22日、米国フォーブス紙にIBMのリストラ記事が載りました。それによればProject Chromeと呼ばれるリストラプロジェクトが社内に存在し、11四半期連続の売り上げ減少を受けて、全世界で約26%の社員=118,000人もの多くの社員が2月に会社を去ると言った内容でした。IBM社はこの規模に関しては否定しましたが、リストラ自体は否定せず、認めました。(workforce rebalancing (昨年もリストラを実施しています)そこで様々なブログ各紙が調査し、今回のリストラの規模は12.000人程度と噂されています。(今回はそれで収まっても、今後は全く不明です)

 大型汎用機リストラ(ダウンサイジングの悪夢)の再来か?

 もし26%の社員削減が実施されたとしたら、これは明らかに「ダウンサイジング」(値段の高い大型汎用機から安いサーバー、オープンシステムへの移行)時代、25年前のリストラの再現になります。この悪夢の再現の可能性がフォーブス紙などが記事を書き、各ブログ紙が大騒ぎで注目した理由でしょう。しかしこの可能性は一旦、IBMにより否定されました。(但し、今後の可能性は全くわかりませんが)

 昔、IBMは約20%の社員をリストラし、お菓子の会社からゲスナーさんを社長に迎えて、乗り切った経緯があります。IBMと7人の小人と言われた米国大型汎用機メーカーは、ほとんど消えました。

今回のIBMが26%削減と言う見方は、このクラウドサービスへの移行はダウンサイジング時代の再来、IT業界全体に波及する動きの先駆けの可能性ととらえられ、衝撃が大きかったと考えられます。国内のコンピューター業界、IT業界に大きな影響があります。

 古いスキルの社員をリストラし、新しいスキルの社員を採用するHP型か?

 同様にリストラが実施されているのはHPです。同社では古いスキルの社員をレイオフやカットし、一方新しいスキルの社員を採用しています。IBMも同様の道をたどっていると言う見方があります。具体的にはビッグデータやクラウド系に強い社員を15千人ほど採用し、売り上げが減少している、する見込みのハードウエア分野(例えば汎用機ビジネスなど)を削減すると言うことになります。

今回はそこまでは行かなかったにしても20数年前、ダウンサイジングの波を乗り切った数少ない企業のIBMの動向からは目が離せなくなってきました。

 優秀なIBM社員の行先(余談)

 昔はIBM出身者が日本オラクルやコンパックの社長を占めるなど、多少のリストラに立ち向かっていく気力のある人が多かったように思います。筆者の親戚はリストラの圧力にめげず、(仕事がなくても)居残り、その内景気が回復し、結局、遂に定年までIBMを勤め上げました。

今の人々は皆さんブログを書かれていますのでちょっと小粒になってきた印象があります。これは時代の差なのでしょうか?(と余計な感想を書いておきました)

If the 26 percent layoffs do happen, Sanford Bernstein analyst Toni Sacconaghi noted in a research note that they would "dwarf anything that IBM has done historically since its massive reorganization under [CEO] Lou Gerstner in 1990." At that time IBM nixed about 60,000 people or 20 percent of its workforce.

★★IBM: Layoffs Are Coming, But Nowhere Close To 100,000

http://www.businessinsider.com/ibm-layoffs-are-coming-but-nowhere-close-to-100000-2015-1

★★ IBM's reorg-from-Hell launches next week

★★IBMbristles at report of massive layoffs to come

★★IBM dismisses Forbes report of massive layoffs

★★ Sources Say IBM Planning On Laying Off 12,000 Over Next Year

★★ Next Week's Bloodbath At IBM Won't Fix The Real Problem


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