オルタナティブ・ブログ > インターネットの第二の波とソーシャルメディアマーケティング >

テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

揺れる米国映画業界、ソニーへのハッカー攻撃、ネットフリックスとの対立

»

ここでやめたら世界のソニーの男がすたる・・・・

全ての大手映画館チェーンがテロの脅かしに屈し、上映中止を決めた映画「インタビュー」

interview-movie-premiere-1.jpg

<出所: ビジネスインサイダー> 

 なにぃいいぃ ネットフリックスが「興行の順番=Windowのルール」を守らない!!?

 じゃあ、上映してやらないと米国大手映画チェーン

netflix-300x200.jpg

 <出所: タイム>

 あのねえ・・・映画上映しないと映画館儲からないんですけど・・・^^

新しいインターネットが社会を変え始めたようです・・・

 yd200504_img_9.jpg

 <出所http://miha.at.webry.info/200504/article_35.html >

この秋から冬にかけて米国の映画業界が大揺れに揺れています。なんと上映中止を大手の映画チェーン(AMC, Regal, Cinemark, and Carmike )が自主的に上映中止を決めた映画が二本も出たのです。一本目は2015年夏にリリースされるネットフリックス制作の映画「デスティニー」、二本目はハッカー攻撃を受け、更に9.11事件が再来すると脅かされたソニーピクチャーズ制作の「インタビュー」です。特にインタビューは、北朝鮮の怒りがハッカー攻撃の背後にあると米国では指摘されています。

IoTやビッグデータ、クラウドと呼ばれる新しいインターネットの時代が到来して、ムーアの法則に基づく技術レベルの急激な向上を背景に、古い映画業界の自主的上映中止のように社会に大きな影響が及び始めています。

 ネットフリックス映画の上映中止とは

 2000年に大ヒットしたThe Green Legend(日本名映画『グリーン・デスティニー)の続編であるCrouching Tiger, Hidden Dragon: The Green Legendをネットフリックスが米映画会社ワインスタイン'( The Weinstein Company)と共同で製作しています。そして20158(August 28, 2015)に公開しますが、そのやり方がネットフリックスでの配信、同時に世界中の一部のglobal IMAX® theaters (通常の画面より大きな画面で上映するいわゆるアイマックス劇場)での公開( Internet TV network and in select IMAX theaters globally)となっています。それに対して「米国では映画は封切り後3カ月間は映画館のみで上映されるのが慣例」とウインドウズ破りだとハリウッドと劇場が大反発しています。AMC TheatersRegal Cinemarkはボイコット宣言しました。

映画興行にマイナスだ、DVDも売れないではないかと業界慣習やぶりを非難しています。

ネットフリックスは気にせず封切りと同時にネットフリックスで映画をオンデマンド提供します。これは201410月の話です。

 ソニーピクチャーズの映画も上映中止

 ネットの紛争が現実世界に飛び火して大騒ぎなのは、ソニーピクチャーズが製作した「インタビュー」です。キムジョンオンの暗殺映画、パロディ映画なので北朝鮮当局の怒りを買ったというのが米国の見方です。これはクリスマス前の封切りを目指していましたが、背後に北朝鮮がいると米国で指摘されているハッカーに攻撃され、ソニーピクチャーズから様々な情報が漏えいしました。そしてこのハッカーが「上映を阻止する」と宣言したからパニックが起きました。ソニーの封切り試写会だけの中止だけではなく、現実社会における大手の映画チェーン(AMC, Regal, Cinemark, and Carmike )が自主的に上映中止を決めたわけです。米国映画館チェーンがテロ攻撃の脅かしに屈しました。カナダのシネプレックスもボイコットに参加しています。全米4万の映画館の内、約18千で上映が出来なくなりました。無論、ソニーピクチャーズは映画の封切りそのものをキャンセルするとは言っていません。

従来も共産中国やソビエト主導者、キューバの指導者を茶化した映画は制作されていましたが、それをテロで阻止すると言う現実社会の脅威は感じられていませんでした。今回はムーアの法則でどんどんインターネット関連の性能が上がる中、ハッカーのアプリケーション技術も向上し、それにイラクや豪州のISISのテロ事件も産業界の心理に投影されて映画上映中止に至りました。リアルワールドも含めた表現の自由が脅かされたわけです。

ッカーとテロとの連動

 新しいインターネットの特徴は仮想と現実との重なり合いですが、今回のソニー映画に対するハッカーとテロとの重なり合い程、それをはっきりと提示した事例はありません。お店にいてネットで注文し、支払い、目の前の商品を持ち帰ると言ったロマンテイックな話では既に無くなろうとしています。

 以下北朝鮮が背後にいると指摘されているハッカーメッセージの引用です。9.11事件を起こすと宣言しています。

Warning

We will clearly show it to you at the very time and places "The Interview" be shown, including the premiere, how bitter fate those who seek fun in terror should be doomed to.

Soon all the world will see what an awful movie Sony Pictures Entertainment has made.

The world will be full of fear.

Remember the 11th of September 2001.

We recommend you to keep yourself distant from the places at that time.

(If your house is nearby, you'd better leave.)

Whatever comes in the coming days is called by the greed of Sony Pictures Entertainment.

All the world will denounce the SONY.

★★Sony Pulls Korea Film 'The Interview;' U.S. Blames Pyongyang for Hack

http://www.wsj.com/articles/sony-cancels-release-of-the-interview-us-blames-pyongyang-for-hack-1418844906?tesla=y

★★ AMC Theaters Refuses to Show Netflix'sCrouching Tiger, Hidden Dragon Sequel

★★ ソニー・ピクチャーズ、テロ予告で上映一部中止

★★ソニー・ピクチャーズが流出データの破棄を主要メディアに要求したことが判明


★★Why Sony Pictures should release The Interview online


★★The Sony hackers won: The Interview just disappeared from America's biggest theater chains

Comment(2)