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IOT、クラウドサービスの実利はビッグデータにあらず、静かにサプライチェーン改革が進む

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 ウオルマートなどの小売り店がどんどん変わる ウエアラブルとかIOTとか・・クラウドとか・・・・

Ecommerce

 <出所:シスコシステムズ>

 でもその後ろのサプライチェーンでも大きな変化が起こってるよ!!

 

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  <出所:http://wallstcheatsheet.com >

 サプライチェーンと言えばウオルマートとP&Gだあああああ!

 

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 <出所:http://current.effie.org/winners/showcase/2012/6637>

 サプライチェーンの形

 

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<出所:http://www.supplychainshaman.com>

 IOT(スマート機器によるモノのインターネット)、クラウドサービスに関しては「ビッグデータ(情報系システムの再発明+AI要素)」やウエアラブルなど「目に見える処、目立つ処」で騒がれていますが、全く見えない処では静かにサプライチェーン改革が進んでいます。約20年前、クイックレスポンスやMPPの活用など企業を越えたサプライチェーンが注目されました。しかしそれは高価な衛星回線(法人契約)をふんだんに使ったり、値段の高いコンピューターシステムを駆使するなど大手企業だけがそのメリットを享受していました。

 

しかしムーアの法則を背景としたIOT、クラウドサービスのお陰でそれが中小企業やあらゆるビジネス関連機器に広がり、在庫削減と高速回転、売掛金の高速回転とキャッスフロー経営が可能となっています。販売店とメーカーを直結する効率的なサプライチェーンの構築です。

 

■  クイックレスポンス、サプライチェーンの代表、ウオルマートとP&G

ウオルマートの安売り(エブリデイ・ロープライス)を実現したのは約20年前に登場したクイックレスポンスでした。(有名なQRコードはこの名残です)その結果、P&Gのポス端末をパンパースが一箱通過すると、自動的にP&Gの生産ラインが稼働し、翌日のトラックにパンパースが一箱積載されました。これにより米国のスーパー、ウオルマートやターゲットは大安売りを実現し、古い方式に固執したシアーズやKマートに勝ちました。

 

しかしサプライチェーンを支える情報システムの仕組みは、高価な衛星回線(専用回線)を利用したり、情報分析用(データウエアハウス)の為の値段の馬鹿高い専用コンピューターをフルに活用していました。これは日本国内での大手の小売り業とメーカーの関係でも同じでした。だから中小の事業者(小売り業、メーカー)には値段が馬鹿高い為、手が出せなかったのです。

 

それがムーアの法則を背景としたIOT、クラウドサービスの登場で一変しました。ムーアの法則の効果は約25年前のダウンサイジング(大型汎用機が滅び、安いサーバーの時代への移行)以上に破壊的なインパクトがあります。その為、2010年頃からウオルマートは値段の高い衛星回線などからインターネット利用(IOT、クラウドサービス)に切り替えを始めています。

 

そしてIOTの下、値段が下がればQRコードは当然、RFIDベースのタグに移行します。早晩、全ての商品にタグが付くでしょう。

 

■  スターバックスのコーヒーメーカーもハイネッケンのビールタップも・・

注目すべきはスターバックスのコーヒーメーカーやハイネッケンのビールタップもインターネットに繋がり、店名や場所、銘柄、温度、カップのサイズなどを嘗てのポスデータ宜しくインターネット経由で伝達を始めた点でしょう。スターバックスの西海岸でラテの需要が伸び始めればすかさずコーヒー豆の発注となります。ハイネッケンの場合はモルツでしょうか。

 

これは単純な発注点管理で実現できますが、これに情報系システムの再発明と言うべきビッグデータで味付けすれば、末端の個店に対しても適切なアドバイスができます。実利の基本となるサプライチェーン(基幹系システム)を有効に支援する本来の情報系システムの役目を果たす訳ですね。

 

こうしてIOT、クラウドサービスにより、ハイネッケンのビアータップが置いてある一般の居酒屋でも効率的なサプライチェーンの恩恵にあずかる時代が来ています。

 

■  P&Gの倉庫にアマゾンは店舗出展

ウオルマートのライバル、アマゾンは当然、AWSでサプライチェーンを構築しています。そして米国では即日配送を実現するべくP&Gの倉庫の中に店舗を設け、両社の情報システムを直結しました。そしておむつのパンパースが一箱売れると即、配送業者フェデックスのトラックに積み込んで配送します。フェデックスも当然、トラックの効率運用をIOT、クラウドサービスの方向にもっていきます。この動き(P&Gの倉庫の中にアマゾン店舗を設置)はライバルのターゲットやウオルマートを激怒させています。

 

こうして大きく米国のクイックレスポンス、サプライチェーンの仕組みがIOT、クラウドサービスに移行し始めています。ムーアの法則により、値段がどんどん安くなり、その為、非常に柔軟な規模の拡張、アプリの拡張が可能となった為です。ハードも回線もアプリケーション(アプリ+サービス)も値段が下がります。

 

■  ウオルマートなども負けていない

ウオルマートなど大手小売りも負けてはいません。インターネット型決済の導入によるセルフチェックアウト、ビーコンによる店舗への誘導、店舗内誘導やカートに位置情報を付けて顧客の動線の把握、店内の顧客のスマートフォン(更にはスマートウオッチ)への特売情報の通知(インパクトセール)など店内WiFiネットワークを駆使しています。当然、その後ろのサプライチェーンも次第にIOT、クラウドサービスに移行します。(棚に重量センサーを付けたり、店員のバッジに呼び出しメッセージを載せるなど様々な工夫が提案されています)この辺りは顧客に見える部分なので結構、目立ってますね。

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 お店に誘導しちゃえ!! 顧客のサプライチェーンかな・・??^^

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 <出所:ウエアラブルワールドニュース>

■  グーグルクラウドサービスも台頭

11月4日からサンフランシスコで行われているGoogle Cloud Platform LiveではネットフリックスやAirbnbなど嘗てはアマゾンのAWSサービスの目玉顧客であった企業がいつの間にかグーグルのクラウドサービスに移行していると発表されていました。その中でグーグルは「ムーアの法則」に基づく値下げの継続を主張しています。(これは凄いですね、二年‐三年で半値になります)

 

IOT、クラウドサービスの確立の中でIOTとクラウドサービスが連動し、サプライチェーンを効率化させています。この波は日本にも本格上陸しますね。

 

★★Internet of Things In Retail: How Leading Retailers Are Translating e-Commerce To The Brick & Mortar (Part I)

 

★★Internet Of Things In Retail: How Leading Retailers Are Translating e-Commerce To The Brick & Mortar (Part 2)

 

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