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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

シンガポールテレコムの社内ソーシャルメディアは部族の踊り、面白かった・・

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ちょっと先週はシンガポールにナレッジマネジメント学会の野暮用があったので訪問して来ました。当地のナレッジマネジメントセミナーに招待されて参加しました。面白かったのが、シンガポールテレコムの社内ソーシャルメディア(企業内SNS)である「エスプレッソ(Espresso)」のサービスのワークショップでした。

 

立ち上がりは20111111日、午前11時ですが、まずなんと言っても規模が凄い。シンガポールと豪州の子会社を含めて2万3千人が参加しています。恐らく規模はアジア一だと思われます。(ちょっと今度、ビートコミュニケーションに聞いてみますね)

 

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 シンガポールテレコムのエスプレッソです・・・

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 <出所:シンガポールテレコム>

■  キープヤングが凄い

プレゼンテーションは20代のプロジェクト責任者が実施しました。シンガポールはキープヤングと言う事で20代後半としか思えない男性リーダーでした。国として若手にどんどん権限移譲しているそうです。だからシンガポールテレコムもそれに倣えのようです。彼はビジネス側の出身で「俺には判らん」とICT用語はほとんど使いませんでした。

 

■  おおおお踊りだした!!

オープニングのセレモニーイベントには多くの社員が参加し、いきなりCEOの挨拶が終わると彼も含めて全員で踊り出したのは凄かったです。(進化心理学によれば集団活性化は狩猟採集時代の部族の踊りの現代版ということですから、これもそうなんでしょうね)

 

■  やっぱりコーヒーハウス

サービス名は「エスプレッソ(Espresso)」と呼ばれており、社内のコーヒーハウスやコーヒータイムをイメージしています。初期の頃は約1割がビジネスのテーマ、9割が生活テーマでしたが、3年後の現在はそれぞれ50%だそうです。

 

トップの全面支持があり、エンターテインメント予算も付いていると言うのが第一の成功要因ですね。社員の活性化と情報共有、アイデアだしなどを目的に行っているので、大きな社員運動、運動会代わりと言ったイメージでした。だから以下のビデオにあるように Parkour Performanceとよばれる社員の健康維持などの運動にもソーシャルメディア運動の一環として積極参加です。

 

■  規模が凄い

毎日、1万3千人がログインするそうです。開発はマイクロソフトのシェア―ポイントサーバーを修正したものですが、しっかりスマートフォン用のアプリも出来ています。何れはインドも含めて5万人を越える参加者を想定しています。

 

■  ES無くしてCS無し

現在のシンガポールのナレッジマネジメントは、社員個人の活性化に基づくアイデア出し、知識共有、健康などがテーマであり、正に「ES無くしてCS無し」と言ったイメージです。シンガポールテレコムはそれを実践している訳ですね。その内、日本の学会にでも招待して講演してもらおうかと思う位、面白かったです。

 

 

 

 

 シンガポールテレコムのエスプレッソ

 

以下は動画です・・・・ネットと言うより社員の一大運動ですね・・・

Singtel Expresso NCS Parkour Performance | Singapore Parkour Free Running | A2 Movements 

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