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IOTを巡る米国オープンイノベーションの対立、三つの標準化のぶつかり合いの混沌

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 スマートデバイス同士の環境(エコシステム)が、スマートデバイス同士を自己組織化させる、言わば生きた機器同士がお互いを発見し、お互いが自発的に会話し、物事をすすめるオールシーンアライアンスの標準化AllJoyn

 

 動画 (ALLJoyn)

まさに日本昔話に出て来る木仏長者の物語りです。(木仏様、金仏様が自己組織化して勝手に動き出し、相撲を取ります)

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<出所:http://nihon.syoukoukai.com>

Alljoyinphoto

IOTがブームになるに連れて米国で一挙にオープンイノベーションの対立が激しくなっています。大きくオープンイノベーションを名乗る三つの標準化グループが登場しました。2013年末に登場した消費者インターネットのAllSeen Alliance (オールシーンアライアンス)、更に2014年7月に対抗勢力としてOPEN INTERCONNECT CONSORTIUM(オープンインターコネクションコンソーシアム)が立ち上がりました。これも主体は消費者インターネットの領域と考えられています。一方産業インターネットの領域では2014年4月IIndustrial Internet Consortiumが発足しています。

オールシーンアライアンスはクアルコムを中心にマイクロソフトも加わり、パナソニック、シャープ、LGなど50社の参加メンバーを擁しています。リナックスファウンデーションが支持しています。一方インテルを中心とするオープンインターコネクション・コンソーシアムは、過去10年の歴史を持つオープン化団体の中に発足しています。Object Management Group(OMG)が支持しています。産業インターネットコンソーシアムは、GE、IBM、シスコ、AT&T、インテルと言った蒼々たるエスタブリッシュメント企業が中心メンバーです。それぞれが異口同様にオープンイノベーションを標榜しています。

インテルとAllJoynの普及をもくろむクアルコムの主導権争いも絡んだ争いと言う面もありますが、肝心のアップルとグーグルは独立派として動いています。

インダストリー4.0などドイツの動きもありますが、基本はグローバル共和国の首都である米国内の勝負の行方が大きいでしょう。

この他業界別の標準化やデファクトスタンダードを巡る動きなどが激しくなっています。スマートホームでは、スマートシングズやGEと組んだウインク、グーグルが買収したネストラボ、ステイプルズ、WiFiに代る標準化のスレッドなどがあります。巨大な市場なので大変な戦いが始まるでしょう。(2020年にはグローバル規模で71兆ドル規模に、IDC調査)

 

正に混沌とした状況です。

 

THE OPEN INTERCONNECT CONSORTIUM

 

AllSeen Alliance

 

AllJoyn

 

Industrial Internet Consortium

 

Oiclogolight

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★★ It's WAR: Internet of Stuff firms butt heads over talking-fridge tech standards

 

★★Industry Leaders to Establish Open Interconnect Consortium to Advance Interoperability for Internet of Things

 

★★ Industry Leaders to Establish Open Interconnect Consortium to Advance Interoperability for Internet of Things

 

★★ MS、IoTを推進するAllSeen Allianceに加入--クアルコムが主導

 

★★インテルやIBMら5社、IoTの標準化団体を設立

 

★★世界のIoT市場、2020年には71兆ドル規模に--IDC調査

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