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9月9日発表予定のiPhoneとiWatch/iBandをIBMはセットで売るのか・・・

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 つ・・ついに出るのかあああああ!!

Toddham_iwatch_all

<出所 9to5mac>

Re/code(旧ALLTHINGSD)は9月9日にアップルが二種類の新型iPhoneとウエアラブルをセットで発表すると伝えています。信頼性の高い情報と言う事で米国のテックブログは一斉に記事にしています。Re/codeは当初、10月のイベントでの発表と言っていました。この予測が正しければどうやらiPhoneとウエアラブルのセット販売がマーケティング上も活用シナリオとしても相応しいと判断したようです。IPhoneのヘルスキットとホームキットに組み入れられるのでしょう。当然、ヘルスキットとホームキットに対応します。

 

■  ウエアラブルはスマートフォンのアクセサリー

現在のウエアラブルマーケットを見ているとフィットビットなどのリストバンドはヘルスケア目的で独立して売れています。一方スマートウオッチは独立系のペブルよりもサムスンのスマートウオッチ(ギア)(スマートホン連携型)が売れています。これは明らかにスマートフォンのアクセサリーとしてのスマートウオッチニーズが存在すると言うことを意味しています。アップルはこれを見てセット発表、セット販売が相応しいと判断したのでしょう。(よく調査しています)

セット販売と組み合わせた割引の戦略を使うかもしれません。

 

■  医療保険会社とのタイアップ

アップルは米国最大の保険会社UnitedHealthと Humanaなどと交渉していると報じられています。生命保険証書には健康維持条項がありますが、そこにデータ収集手段としてのiWatch/iBandやヘルスキットを指定してもらうのでしょう。こうすればiPhone所有の高額所得者はほぼ自動的にiWatch/iBandを買う事になります。「新型iPhoneと一緒に買え」と暗に言っている訳です。

もっとも・・例えフィットビットが売れてもiPhoneとヘルスキットを使えば、一部の売り上げはアップルにはいりますが。

 

■  ホームキットでの役割

ヘルスキットにおけるiWatch/iBandの役割は明確として、消費者に訴求する為にはホームキットが鍵を握ります。家庭の照明やカメラ操作、ガレージや自宅の鍵の開け閉めなどをるiWatch/iBandからiPhone経由、音声操作出来るとなれば便利ですよね。こうすればスマートハウス製品(フィリップスのスマート照明)などとともに新型のiPhone とiWatch/iBandのセットもうれます。その為にはワンセット発表が非常に効果的です。そういったシーンも発表に織り込まれるでしょう。

 

■  アップルとIBMの提携も強化へ

さてアップルは企業ビジネス領域でIBMと排他的な契約を締結しています。その突破口がオバマケアのコントロール下にある企業のグループ保険です。既にリストバンドトップのフィットビットがタイムワーナーや米国BPなど様々な企業(フォーチュン500の内30社以上)に採用されています。アップルとIBMとのの提携により、iPhoneとiWatch/iBandを企業にワンセットで販売する戦略をとると思われます。これは凄い戦略です。

 

■  ファッション、操作性、種類に注目

iWatch/iBandのファッション性も大きな勝負の鍵です。既にオメガやスオッチなどの名前が挙がっていますが、2-3種類の製品が同時に出るのでしょう。またシシリによる操作性がどうなのか、こちらも注目です。

■ 経済学で言う補完財効果がねらい 

今回の戦略は明らかに経済学で言うイスと机の関係=補完財効果がねらいですね。両者は競合しないと言うメッセージを市場に送り出します。

★★Code/red: Apple Plans to Announce Wearable in September

★★Apple’s wearable device will be revealed September 9, Re/code says

 

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