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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

モノのインターネット、万物のインターネット用のWindowsは無料、同時に小型タブレット、スマートフォン用も無料化をマイクロソフト発表

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 マイクロソフトのWindowsは画面の大きなパソコン用を除いて無料になります。背景にはモノのインターネット時代の進展があります。

(組み込みOS提供の一環として有料だったテレビ用は画面が大きいので有料のままなのかどうかは不明ですが)

 

日本経済新聞の報道だと9インチ以下の小型タブレット、スマートフォン用のWindowsが無料となっていますが、モノのインターネット用が無料とはどこにも書いていません。そこでブログを書く気になりました。

 

短期的にはタブレットとスマートフォン市場におけるWindowsの市場占有率確保でしょうが、ノキアを買収した現在、一台あたり5ドルー10ドルと見られるWindowsタブレットとスマートフォンのパートナー売り上げは殆どありません。そこでアンドロイドに基準を合わせても問題なしと新経営陣が判断したのでしょう。パソコン用も1台あたり50ドルから15ドルにライセンス料を下げると言う予測がありましたが、これは今後の検討課題と言う事のようです。

 

さてモノのインターネットと言う事になれば、シャツや靴下、電球などにも有料Windowsを提供するかどうかの判断を迫られます。そこで思い切って無料化判断をしたのでしょう。既にグーグルはモノのインターネットの為の第一弾としてOAA(オープンオートモービルアライアンス)を結成し、次にウエアラブルの為のアンドロイドウエアを発表しています。

 

従来の工業社会ではモノの価値が最重要とされる「モノ支配論理」が支配的判断基準でした。ソフトウエアも「ライセンス」と言うモノに準じた価値基準で販売されていました。一方あらゆるモノや施設がインターネットに繋がるモノのインターネット時代や万物のインターネット時代になれば、モノの上に載るサービスの価値が最重要な「サービス支配論理」の価値判断基準が支配的となります。そうなれば音声電話やメッセージサービスと同様、WindowsのようなプラットフォームOSはサービスを支えるプラットフォームとして無料、その上に成立するアプリなどの様々な付加価値サービスが有料と言う事になります。所謂、フリーミアムの視点です。このサービス支配論理下におけるフリーミアム発想でアンドロイドOSやIOSは提供されていました。そして昨年からアップルはOSXの無料化の動きも加速させています。

 

モノのインターネット時代が始まる前の組み込みOSは日本ではトロンが優勢だった訳ですが、今後はどうなるのでしょうか。アップルのIOSの行方にも注目が集まります。恐らくアップルはIOSの開放はせず、代わりにAPIの開放と関連機器メーカーとのパートナー契約の重視と言う戦略に出るのではないでしょうか?フィリップスのスマート電球をアップルストアで販売したり、アイビーコンの仕様を公開するアプローチです。

 

モノのインターネット時代には行って、また面白くなってきました。わくわくします。

 

 

アンドロイドウエア

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 Windowsの部分無料化発表で一つの時代が幕を閉じました。

 

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 <出所:エンガジェット>

★★ Microsoft Will Slash The Price Of Windows To Zero For Phones, Small Tablets

 

★★マイクロソフト、小型タブレットとスマートフォン用Windowsを無料化。IoT用もフリー

 

★★「iOS 7」無料アップデートは9月18日開始、新規端末はiWork/iPhotoなど無料

 

★★OS X Mavericks、無料でいいの? アップルにとってのメリットは

 

★★Apple Sells Philips’ Color-Shifting Wireless Lights

 

 

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