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フランスやベルギーがカーシェアリング「ウーバー(uber)」により社会混乱の兆し、原発反対に敏感で革新的社会変化に鈍感な日本

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モノのインターネットの革新的性格が社会の混乱を引き起こしています。サンフランシスコのグーグルバス阻止は、台頭する高給取りのソフトウエアエンジニアに代表される「クリエイティブクラス」への反発の象徴になっています。時代の変化に付いていけず低所得と失業に苦しむ若者層など(サービスクラス)の反乱と見られています。クラウドソーシングで稼ぐ「雇われない働き方」を楽しむ層も勝ち組です。モノのインターネットがもたらすスマート工業社会(コネクト社会)において勝ち負けが明確になり始めています。

 

一方カーシェアリングのウーバー(uber)はフランスやベルギーなどで社会的混乱(業界の混乱)をまきおこしています。

 

フランスではウーバーに対する、タクシー業界による部分的な打ちこわし運動の後、公正取引委員会の反対にも関わらず2013年、議会で「15分遅延法」が可決されました。その結果、Uber, SnapCar and LeCab. Cabbiesなどの免許を得ていないサービスは、顧客をピックアップする前に15分の遅延が求められています。「雨の中で乗客を15分も待たすのか!」と抗議の声が上がっています。

 

ベルギーではウーバーの車がタクシー業界の訴えにより裁判所に差し押さえられ、個々の乗客ピックアップに対して1万ユーロの罰金刑が言い渡されました。事実上の禁止措置ですが、ウーバーは従がいません。

 

一方日本では規制が細かい為、ウーバー(uber)もスマートフォンアプリによるハイヤーサービスに熱心な日本交通も低価格サービスなど革新的なサービス提供には及び腰です。(良いことか悪いことか)だから混乱はありません。

 

国内の類似の事例があるとすればスマートテレビ関連で業者が実施するロケーションフリーが最高裁で禁止になった件が本件に近いです。(そう考えれば「まねきTV」などは革新的だったと言う事でしょう)

 

モノのインターネットの進展に伴う破壊的な革新力は、社会を工業社会からスマート工業社会に転換させ、高給を手に入れるクリエイティブクラスと低所得のサービスクラスに階層を分解すると言う見方があります。(創造の経済、リチャード・フロリダ氏)

 

モノのインターネット化が進んでも社会に摩擦や混乱が何も起こらなければ、社会の革新は進みません。原発反対に対しては敏感に動く日本社会も未来の方向を示す黒船的な変化には全く鈍感なようです。面白い国ですね。

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<出所:エンガジェット>

 

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