オルタナティブ・ブログ > インターネットの第二の波とソーシャルメディアマーケティング >

テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とスマートテレビ、祝韓国LG電子による日本での55型有機ELテレビ発売記事

»

―日本の消費者に世界の優れたサービスを持ち込み、日本家電を刺激して欲しい!!―

 

<序文>

 日経新聞の記事(2013128日付)によれば、韓国LG電子が今年の春を目途に日本国内でも55インチ有機ELテレビを発売するそうです。既に2月に韓国、3月に北米での出荷(1月から販売予約)が決まっており、日本市場も世界のトレンドにのっています。グーグルテレビの未発売、マイクロソフトサーフェスやWindows8Phoneの未発売など日本パッシングの動きが出ていた日本ですが、どうやら韓国LG電子のお陰で日本パッシングの屈辱は味あわないで済みそうです。

 

 

★★ 韓国LG、日本で有機ELテレビ 今春めどに55型発売

★★ デザイン・機能・リモコンどれもがスマート LGのスマートテレビを触ってみた

★★ パナソニック、業務用で韓国に対抗 有機ELディスプレー27年にも市場投入

 韓国LG電子の有機ELデイスプレイ

Lgori02

<引用元:phileweb.com>

  人気のマジックリモコン

_

<出所:アマゾン>

<アップルテレビに対抗できる唯一のメーカー?>

 2012年のCES(米国国際家電見本市)では韓国の二社が有機ELテレビを発表し、世界の度肝を抜き、日本家電敗戦の象徴と言われました。2012年中に有機ELテレビの出荷が期待されましたが、結局、両社とも出せませんでした。

しかし韓国LG電子の注目点は、韓国サムスンが歩留まりの悪さから開発が大幅に遅れそうな有機ELテレビをLG電子は2013年の早い時期にしっかり出荷できる体制を作り上げたと言う点でしょう。

 

 また韓国LG電子はスマートテレビの鍵を握ると言われるゲーム機型のゼスチャー操作、音声操作に関してもしっかりとイスラエルのプライムセンスの技術(マイクロソフトのXbox360のキネクトに採用された技術)を導入し、マジックリモコンを開発し、国内の一部量販店で大評判になり、一部のお店では10-15%のシェアを取り始めていると言われています。一方独自技術に拘ったサムスンは、操作性改善用のセットトップボックスを追加販売(CES2013での発表)するなど明らかに遅れています。

 

2013年アップルテレビの登場が近いと言われる中、筆者はアップルテレビに対抗できるテレビメーカーの最右翼と見ています。

 

その為に韓国LG電子は2013年のCESにおいて7種類のグーグルテレビを出しました。今後アップルテレビが登場した時点では(恐らく2013年暮れ)、これらの新しい技術を集約したスマートテレビを出し、アップルテレビに対抗する計画だと考えられます。

 

<日本の消費者に優れたサービスを、日本メーカーに黒船の刺激を!!>

 筆者は日本飛ばしをしない韓国LG電子の姿勢を高く評価しています。有機ELテレビやマジックリモコンのテレビは、日本の生活者には「優れたサービス」として朗報です。何故なら時代遅れの日本メーカーの製品を選ばなくてもよくなります。

 

一方家電敗戦(特にテレビ敗戦)の痛手から立ち上がろうとしている国内家電メーカーに対して大いなる刺激を与えることを期待します。東芝のクラウド録画サービスタイムオン付きのテレビや録画機などのような新しいサービスを工夫しないと様々な家電商品がネットに繋がるスマート革命において国内勢は再生できないと思います。


 

 

Comment(0)