<序文>

 一人が七台のスマート機器を操作するスマート革命=ポストPCコンピューティングの時代には、何が起こっても不思議ではありません。今回は噂のアップルテレビを取り上げます。

筆者が「これは面白い見方だ!!」と思ったのは20129月の初にオランダのアムステルダムで行われた IBC conferenceのある議論でした。毎年行われる放送メディアの会議ですが、その中でメディアテクノロジーコンサル会社Redshift Strategy社のテイラーさんのプレゼンテーションです。

「噂のアップルテレビは単なる見せ玉に過ぎない・」と仰っています。

 

 Apple TV is a sideshow; real ambition is ubiquitous OS

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左から二人目がテーラー氏

<出所:ビデオネット> 

 

<アップルはIOSを開放すると言う見方>

 Redshift Strategy社のテイラーさんの見方によれば、「アップルはアップルテレビを開発してもテレビの再発明にはならない。」従ってアップルの真の狙いは「全てのテレビにiOSを搭載」することを目指すだろうと言う見方をとっています。その場合、韓国のサムスンやLGも含めて全てのスマートテレビが対象になるそうです。

コネクトテレビの世界には現在、OSなどの形で 18の異なる技術スタンダード(プラットフォーム)があります。

 

グーグルテレビを推進するグーグルやXBOX360を押しているマイクロソフトもプラットフォームの家電メーカーへの販売戦略をとっており、アップルもここまでやらないとテレビを玩具から真のスマート機器=テレビの再発明に転換したことにはならないだろうと言う立場です。

IOSをテレビ一台あたり幾らと言う販売の仕方、マイクロソフトの得意領域に果たしてアップルは出るでしょうか?グーグルのアンドロイドのように無料で配ることは無いでしょうが。

確かに故スティーブ・ジョブズ氏も過去、OSの外販を実施したこともあります。果たしてテレビでもIOSの外販があるのでしょうか?

 

確かにスマート革命の特徴の一つはオープンと閉鎖の微妙なバランスですから有り得ないことでは無いのでしょうが。

 

<IOSによるテレビの征服の意味>

 テレビは競争が激しく、ご存知のようにサムスン以外は稼いでいません。ましてや日本家電メーカーは2011年全滅、大赤字の状態です。従ってアップルと言えどもアップルテレビで十分な収益をあげるのは容易ではないと思われます。

 

 確かにアップルテレビの代わりにIOSを全テレビメーカーに普及させれば、テレビ自体では大して稼げなくても、iCloudやスマートフォン、タブレットなどの連合艦隊と連動させることにより、周辺スマート機器の売り上げやデジタルコンテンツのサービス販売で稼ぐことができます。

果たしてこういう戦略をアップルは採用するでしょうか?

 

見方としては中々面白いですし、何でもありのスマート革命時代には有り得ない話ではないと思います。

borg7of9

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