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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

イントラUSTREAM?進むUSTREAMの企業内活用の面白さ

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 話の全体レポートは同行頂いたインプレスウオッチさんから一両日中に出ると思いますが、USTREAM ASIAの設立目的で来日されたハムCEOとハンスタブル社長から話を伺いました。6月に出す予定の書籍「USTEREAMと超テレビの時代」の取材と言う名目でした。


 

まあ色々な話題が出たのですが、その一つをご紹介しましょう。

USTEREAMは企業マーケティングの支援が主なビジネスですが、マーケティング活用から派生して米国企業は多様な使い方をしています。その一つが組織の中に閉じた形態での活用ですね。オープンパブリックなネット上の街頭テレビと言ったイメージの使い方が日本国内では主流ですが、欧米では対象者を絞ったプライベート活用も進んでいます。


 

例えば面白い使い方の一つはコカコーラのCEOが特定の記者達(CEOご指名で選ぶようです。)のみを対象としたプレスカンファレンスを実施している事例でしょう。

 

 

さて筆者もソーシャルテレビの動向に関しては様々な調査をしていますが、どうしても良く判らなかったテーマが「企業内、グループ内(また代理店)」などとの間のUSTREAMのイントラネット(企業内)活用でした。

 

USTREAMにはカスタム化が可能な「エンタープライズプロダクト」が販売されており、購入企業により様々な使い方がされています。企業内で社員などを対象としたミーティングは、オラクル、セールスフォースドットコム、CISCOSAP、EMCなどのIT系企業は積極的に使っています。またナイキやABC放送、ビールのアンハウザーブッシュ・インベブなどが企業内で活用しています。企業内の閉じた環境の中でイントラネットのWebサイトや社内SNSに簡単に組み込めます。確かに極端に言えばアンドロイドフォンやiPhoneからも手軽に放送できる為、社長のメッセージ伝達や社内の研究会のライブ放送、小規模なミーティングには非常に便利だと思われます。

 

 

USTREAMを上手く使えば高価なテレビ会議システムや社内の衛星テレビシステムを置き換えることができる訳ですね。確かに大手企業で重要な発表を数万人が見るような社長の念頭挨拶などのケースはこれまで非常に高価な衛星テレビで実施されてきました。しかし今後は「エンタープライズプロダクト」のようなサービスがその代替をする時代が来たのかもしれません。USTREAMは優れたモジュール部品ですから簡単にユニファイド・コミュニュケーションの仕組みに組み込めますよね。

 

USTREAMを社内SNSや社内ブログ、社内ツイッターと組み合わせれば、放映中に社員から質問を受け付けて、Q&Aセッションなどを実施するのも簡単に出来ますよね。


高価なテレビ会議や衛星放送、廉価なネットミーテイングなどの社内コミュニュケーションビジネスにソーシャルテレビのUSTREAMが割り込んできました。

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