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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

大阪に舞い降りたタイムマシーン

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先週後半、イベントで大阪に出張したのだが、ずいぶん前から果たせなかった旧友との30年ぶりの再開が実現した。しかも、ひとりだけでなく2人。全国を忙しく飛びまわるこの友人が、同じときに大阪にいあえたというのは奇跡だ。

最初の友人は、教会で牧師をしながら、アプレ・ミディというアカペラバンドで歌手をやっている江戸屋源八(芸名)こと伊藤義経君。地元では源さんと呼ばれている。教会を訪ねると、ちょうどリハーサルの準備中。目の前で2曲も披露してくれた。

これは過去の録画ビデオ。かっこいいでしょ。

こちらは教会でのショット。

Osaka01

彼とはイベント終了後にも会うことができ、行きつけの立ち飲み屋とかバーに連れてってもらい、30年間のお互いのたどった道を語り合った。現在も続けているオーケストラに入る大元のきっかけは、彼と高校時代にやっていたアヴァンギャルドな音楽活動だ。「もっとちゃんと勉強しろよ」という先生の勧めがきっかけで、大学で本科ではないけど音楽を学び、ヴァイオリンを始めたのだが、そう言わせたのは、義経がいたからだろうなと思う。

週末には、もうひとり狂言師として活躍している小笠原匡君の公演の観劇に出かけた。彼とは部活動が一緒で、やんちゃな印象が残っている。そんな小笠原が狂言師として活躍していることは聞いていたが、これまで観る機会がなかった。

会場である能楽会館へ行くと、チケットを用意いただいているとのこと。自分の分は購入していたので、急遽義経を呼び出すことにした。「今、京橋だよ。行ける」

彼ら2人はクラスも一緒だったのだが、これまで会う機会がなかったとのこと。ここに奇跡のスリーショットが実現した(縮尺感が違いすぎるのは気にしないで)。

Osaka02

公演に先立ち、小笠原君による演目の解説があった。しゃべりすぎて時間オーバーを気にしたり、「すみませーん、すみませーん、マイク片付けてくださーい」と呼びかけちゃうあたり、当時のやんちゃさが残っていてほほえましい。

しかし演目はすばらしいの一言に尽きる。「北のカナリアたち」にも子役で出演している息子さんとの共演では、間合いや表情など、ぴったり合っていて笑いを誘う。だが、桧舞台の彼をみるにつけ、学生時代のやんちゃさが重なり、これ全部夢なんじゃないだろうかという不思議な感覚に襲われた。

彼も解説で触れていたが、この舞台そのものがタイムマシーンのようなものとか。30年という時間をぐっと凝縮してみせたようなそんな時間をすごせた。

充実した大阪であった。

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