オルタナティブ・ブログ > Allegro Barbaro >

開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

モバイル開発最前線のベンチャーで感じるマーケットの変化 その2

»

昨日に続き、モバイルファーストを実践するソニックスの武藤さん、今津さんのお話です。

記事全文は、エンバカデロのブログにも掲載しました。

再び過去の経験が活きるようになってきている

今津さんは、NTT研究所で技術者としてネットワークに関する仕事に携わってきたそうです。当時は移動体通信がこれほどビジネスの中心になってくるとは想像できなかった時代。専門用語である「パケット」が、今や女子高生でも普通に口にするようになり、その劇的な変化にびっくりしたとのこと。

一方、武藤さんは、大手SIerでWebマスターや広報のお仕事を経験してきたそうです。企業へのモバイルの広がりが本格化し、最近では、再び前職で関わってきたエンタープライズ系企業のお客様とお会いする機会が増えるなど、企業へのモバイルの広がりが本格化したことを実感しているそうです。

Sonix3s

お二人とも、ソニックスというモバイルに特化した会社で、今まさにモバイル開発のエンタープライズ系企業への広がりを体験しています。これまでの経験から、企業が抱えるモバイルに関する現在の課題を、モバイル開発と企業システムといった両方を理解した視点で捉えることができるようになっているように思います。

「明確なルールがない状態で、皆さんまだ手探りだと思います。企業がモバイル開発を行うにはどうしていったらいいか、まだまだ啓蒙活動が大事だと思います。」(今津さん)

全体の価値を理解すること

「企業がどのようにモバイル開発に取り組み始めているかというのもちょっと興味のある話題だと思います。実は、脱Windows XPのようなちょっと後ろ向きの対応の中に、モバイル対応の好機があったりするんですよね」(藤井)

例えば、旧システムの移行といったプロジェクトで、単に新OSに乗せ換えるだけであれば、どれだけコストを削減できるかということにしかなりません。しかし、そこに新しい価値、例えば、モバイルデバイスとも連携できるようにするとか、単に機能面だけでなく、ビジネスにどういう変化を与えるかを理解して、方向性を決めることも大事です。

そうすることで、単なる移行プロジェクトが、新しい価値を生む革新的な試みに様変わりするのです。

「技術者もコードばかりでなく、ユーザーのニーズを理解することが大事だと思います。実は、ビジネスモデル・ジェネレーションといって、一枚のキャンバスにビジネス全体を可視化して理解する試みを提唱しているんです。」(今津さん)

その方法論は、今津さんご自身が「図解ビジネスモデル・ジェネレーション ワークブック」という書籍で著わしており、アマゾンでもベストセラーとなっているとのこと。

Sonix4s

「ビジネス自体を一枚のキャンバスに可視化して、どういう目的とどういう利害のために、だれがどういう組織、プロジェクトを動かしているかを理解します。これによって、技術者もビジネスニーズに合わせたシステムやサービスを考える力が得られるのです。」と今津さん。

エンジニアはとかくテクノロジーにばかり目が行きがちで、なぜそのテクノロジーが必要なのか、ビジネス的観点でうまく語れないことが多いと思います。今津さんの提唱するようなスキルを身につければ、それこそ稟議書1枚書くのにも、より説得力ある書き方ができて、現場の仕事を楽にすることができるわけですね。

今津さんの講演は、12月10日、東京・お茶の水のソラシティ・カンファレンスセンターで開催される「第27回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」(参加無料・事前登録制)で聞くことができます。

Comment(0)