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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

売却、買収、合併?CodeGear+エンバカデロ・テクノロジーズ、発表のほんとのところ

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タイトルにありますように、日本語で書くと、買収や売却には、買われる側、売られる側に、あまりよい印象がないのが、この手のメッセージで難しいところ。実のところ、CodeGearとしては、日々の活動を安定化させ、コンポーネント化させることで、安定した経営を継続しながら、あたらしいオーナーのもとで活動を強化するという目論見をもって活動してきました。

CodeGearとして安定した経営となり、製品リリースもコンスタントにこなすようになってきたとはいえ、売却を検討している親会社からどの程度の投資が得られるかとか、長いスパンで見たときの製品の方向性やインフラの整備が現状の延長戦上で本当にいいのか、といった外的要因によって、安定性から発展へと向かいきれない危惧はありましたら、今回の発表は歓迎すべきことだと思います。

ということもあって、実質的にCodeGearとしては、合併というスタンスで現在いろいろな準備を開始しています。現時点ではいろいろと制約もあり、なかなか全部をお伝えすることはできませんけれど、まずは身近なところから、すでにお答えしていることがらをまとめておきます。

製品ブランドはどうなりますか?
CodeGearの製品ブランドは広く認知されているので、これについては当初から継続することを決めています。もうすこし大きいカテゴリのブランド(例えばCodeGear)などについては、その位置づけなどについてもう少し検討してから決定します。

社名はどうなるのですか?
本社の会社名は、Embarcadero Technologiesです。これまでは、CodeGearという看板を掲げながらも、社名はBorlandであり、といったややこしいことがありましたから、この辺は統一して進みたいところです。

日本法人はどうなるのですか?
米国には、Embarcadero Technologies社があり、CodeGearのすべての部門がここに合併する作業に入ります。日本については、Embarcadero Technologiesの日本法人はありませんので、具体的な移行方法については、現在検討を進めており、今後決定してご案内することになります。平たく言いますと、現時点でお知らせできる情報はありません。ごめんなさい。

製品開発に影響はありますか?
すでに3rdRail日本語版のプレビュー公開をしておりますように、現在の製品開発は粛々と変更なく、順調に進んでいます。将来の製品計画については、両社が合併したことによる技術的なシナジーをどう提供するかという点で追加・変更されることになると思いますが、その具体的な計画案については、2008年後半に期待いただきたいと思います。

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