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オーケストラのステージマネージャという、あまり馴染みのない仕事をしております。その中で見えてくるものや、他の業種との比較などを中心に、文房具の使い方やガジェットの活用などを書いてみたいと思います。

舞台は笑う

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 前回は、夏休みコンサートの流れをご説明しました。
 今日は標準的な、演奏会当日の流れをご案内してみたいと思います。


 13:30搬入及びセッティング開始
 楽器車から楽器等を降ろしつつ、舞台上のセッティングを。
 何も無いとただの広い板の間が、せりや平台、箱馬等で段を作り、譜面台や椅子セットして...段々とお客様が見慣れた舞台になっていきます。
 スタンドや譜面台の高さなど、演奏者に合わせて調整できる範囲でやっておきます。

 一段落したところで昼ご飯を摂ったり。

 演奏者が三々五々やって来て音出し。
 そこで色々お願いされたり、相談されたり、世間話したり...。
 セッティングのやり直しも...。


 15:30ゲネプロ開始
 曲間の転換や演奏者の出入り、場合によっては会場でバランスを聴いたり...本番での段取りを確認したり、することは沢山ありあます。
 言われたことをするだけの立場だった時には、客席で聴いたりしてましたが...。


 17:30ゲネプロ終了
 転換の確認をしたり戻したり、協奏曲がある時はソリストの練習し易い様にして...食事休憩。


 18:20開場
 舞台上に私服で演奏者が残っていないか確認しつつ、最後のチェック。
 以降雑用多数。


 19:00開演
 演奏者の出入り、転換、合唱団やオルガニストあいる場合はその出入りも補佐しつつ...。
 舞台上に出ていない間も、裏で別の演奏会の打ち合わせや、転換で下げたものに片付けやら色々と作業があります。


 21:00終演


 21:20頃お客様がはけたら、撤収作業
 楽器やスタンド等の備品の片付け、楽器車への積み込み、譜面台・椅子・平台等の片付け。

 この作業を通して、舞台上が元の板の間に戻ります。
 忘れ物の確認、楽屋等使った場所の原状復帰も。


 22:00退館

 お疲れ様でした。


 流れはこういう感じですが、

曲目
演奏者
編成
構成
ホール
主催者

によって色々と変わります。

 全く同じことの繰り返しに決してならないのが、面白いところです。

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