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ICT業界動向やICT関連政策を基に「未来はこんな感じ?」を自分なりの目線で「主張(Assioma)」します。

先週Facebookにグループ機能を強化する新サービス「Groups」がリリースされました。
この機能は、実名制、オープンというイメージが強いFacebookの中で、より身近でクローズドなコミュニケーションを実現させるためにリリースされました。

Facebookの中で、mixi的な「内輪」のコミュニケーションを可能にするための機能と言えます。

■Groupsの活用例
 ・Groupメンバー用のメーリングリストを作成する事が可能です。
  これにより、メンバー全員の周知が格段に楽になります。
  例 test@groups.facebook.com

 ・家族や、会社の同僚の中だけで写真を公開する
  グループをメンバー以外には非公開にする事が可能です。
  そのため、子供の写真等を家族内だけで公開する事により、「子供目当ての犯罪」から
  守る事が出来ます。

 ・グループメンバーで複数名が同時にチャット可能
  従来までは1対1のチャットしかサポートされていませんでしたが
  Groups内では、複数チャットがサポートされました。
  これにより、イベントの内容決定や、旅行の段取り等が手軽にブレスト可能です。

 ・短期間でクローズドコミュニティが作成可能
  友達からの承認不要でメンバーに加える事が可能なので、迅速に精度の高い
  クローズドコミュニティが短期間で作成可能です。

■Groups利用方法

 1) 下記URLをクリックし、Groups作成ページへ移動します。
    http://www.facebook.com/groups/

 2) グループを作成をクリックします。
    Create

 3) グループ名称とプライバシーを設定します。
Groupswin1
   グループ名:グループの名称を入力します。
   メンバー:追加するメンバーを入力します。
   プライバシー:下記三種類から選択します。
    公開  : メンバーとコンテンツは公開されます。
    非公開 : メンバーは公開、コンテンツは非公開
    秘密  : メンバーとコンテンツは非公開です。
    ※どの項目も後から変更可能です。

 4) グループ用MLを作成します(任意)
   グループ用のMLアドレスを作成する事が可能です。
    1.グループ画面の「グループを編集」をクリックします。
    2.グループのメールアドレスを選択をクリックします。
    3.任意のML名を付与します。

 5) グループに誘う友達を選択します。
    グループ画面右端の「グループに友達を追加」をクリックします。
    ※友達の承認が不要です。

■Groupsの注意点。見知らぬ人を友達にしていた人は要注意
上述したステップで、誰でもGroupsを作成する事が可能です。使い方によっては、多人数チャットやグループ用MLは重宝するでしょう。しかし、注意すべき所が一点有ります。それは、最後のステップで記載した「友達を追加」をした際に、友達の承認を得る事無く、友達をグループの一員にする事が可能です。

これを悪用すると下記のような行為が可能になります。

 1) ある日突然、あなたが「テロ愛好家グループ」の一員にされてしまう。
    グループ名称を自由に登録可能であり、「友達」であれば勝手にメンバーに
    する事が可能なので、ある日気がつけば反社会的なグループや、猥褻なグループに
    参加させられていたという事が起こるかもしれません。

 2) グループ宛のお知らせが、あなたの連絡用「メール」に届きます。
    Groupsには「友達」であれば、相手の承認が不要でグループに参加させる事が可能です。
    これを利用すれば、商品の告知等を強制的に「メール」に送付する事が可能です。

新Groupsは、相手の承認を得る必要が無いため、スピーディに仲間内連絡網を構築する事が可能です。
(例えば一週間後に迫ったイベントの打ち合わせをするために、一時的にグループを作成し情報共有する等)
その反面、スパム行為をしたいと思っている人にとっては、うってつけのスパムツールにも成り得ます。

これに対する自衛手段はただ一つ「見ず知らずの人、怪しい人は友達承認しない」という事です。

■ユーザの自浄作用に期待するFacebookと、過保護にするmixi
一見便利なようで、「承認も無くグループに加盟させられる機能は改善すべき!!」という声も一部では上がっているようです。これについては、Facebookの今後の対応が注目されますが、恐らくはこのままのスタイルで運用されるのでは無いかと思います。

一見乱暴なように見える今回のサービス。私だけかもしれませんが、私はFacebookのサービスのコンセプトはこんな考えが根底にあるように感じています。
 ・「面白い機能を提供し、受け入れられれば、多少問題があってもユーザ間で勝手にノウハウが蓄積されて、ブラッシュアップされていくよ!」
  私には「ユーザは勝手に学ぶ賢い存在」だよという思想が根底にあるように感じます。

一方、至れり尽くせりで、UIが作りこまれていてる事が売りなmixiに対して感じる印象はこんな感じです。
 ・「機能は取り敢えずFacebookをTTPしよう。それより、日本人は「簡単」じゃないと操作を覚えてくれないから、UIを見易く、簡単にしよう」
  私には「ユーザは自ら学ばない存在」であり、提供者側が「安心・安全・簡単」を提供しなければ普及しないという思想があるように感じます。※TTP = 徹底的にパクる

一見、後者の方がサービス提供者側の姿勢としては正しいと思いますが、時折こういった日本型サービス提供者の考えは、もしかするとユーザを馬鹿にしてるんではないだろうかと感じる事もあります。(mixiに限らず、日本のテレビ、書籍といったコンテンツや製品全般に感じる事ですが。)

全世界で五億人ものユーザが存在し、既に欧米では「コミュニケーション・インフラ」になっているFacebook。国毎に文化、宗教、言語、価値観も大きく異なる全ユーザが満足の行く「安心・簡単」なUIなんて、そうそう作る事は簡単では無いはずです。そんな状況で「安心・安全・簡単」をユーザに提供しようとすればどうすれば良いか?

「ユーザ自信の力を信じる」という想いが無ければ、成立しないのでは無いかと想います。

恐らく、今回のGoupsのリリースで、大量に友達承認をしていた人は何らかの被害に合うケースも出てくるでしょう。しかし、それを契機に「友達承認は慎重にしないとね」という事をユーザ自身が「学ぶ」でしょう。そして、その学んだ事を新しくFacebookに参加した人に「こんな問題があったよー」と教えてあげる事でしょう。

こうやって、ユーザ自身の手で自浄作用が働き、Facebookが進化して行く。私はFacebookとはユーザによって支えられている面があるのでは無いかと感じています。

日本国内の単一民族だけを相手にしたサービスであれば、その国向けのUIを作る事は出来るでしょう。しかし、日本のネット産業がこれから世界に進出していくとなれば、こういった「ユーザとは賢い存在であり、ユーザ自信に学習能力、解決能力は十分にある」という視点を持つ事が大切なのでは無いかと思います。


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■著書及び自己紹介
大元隆志
IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入





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大元 隆志

情報通信政策/動向を調査、分析し顧客と共に新たな価値を創造するevangelist
資格:PMP,SMC
著書:IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入

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