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アカデミックのロジックとビジネスの英知から価値をつくる

Internet thingsとしての自動車

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日本の製造業の屋台骨を独り支える感のある自動車産業ですが、ネット側から見ると、走るデバイス。そして、その年間出荷台数は年間数千万台。ディジタル・デバイスやディジタル家電は億単位の数の年間出荷数だと言われている中で、自動車の台数だけ見れば少ないと言わざるを得ないところです。まぁ、車載ネットワーク(CAN)に繋がる電子制御ユニット(ECU)は、シャーシ系、パワトレ系、先進安全系、テレマティクスに大別できるので、出荷台数の4倍近くを潜在的なディジタル・デバイスと見てもよいかもしれません。結構な数にはなるはずです。

ですが、アメリカでも、普通の市民が自動車に乗る時間は、一日あたり1時間とのこと。しかも、意識の大部分は運転に向けられており、ネットに向ける関心は限定的なものです(渋滞中でもない限り、いちいち広告なんか見てられない)

ネット側から見ると、自動車や自動車ユーザは、ネット密度といった感じの指標でみると旨味の少ないという方もお見えです。

Googleの自動運転公道実験のモチベーションを想像してみるのも面白いと思います。

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