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言霊:she/heで呼ばれたくない人々への配慮

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言葉がどう決められていくのかという過程を見るのは面白い。中国語では、外国人の人名に音と意味を考えて、漢字をあてていく。最初の頃は、新聞に出てくる外国人の名前も漢字の当て方がいろいろなのに、いつの間にかひとつに統一されていく。どうやって決めているのだろう??

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LGBTという言葉は市民権をとりつつありますね。

レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で性的少数者を表します。(もちろん、インターセックスなど、この4単語以外の性的少数者もいるのですが、その議論はおいておきましょう)

少数者と言いながら、ここまでLGBTという言葉浸透してきたのは、増えてきた(顕在化した)ことも理由でしょう。

自らを「厳密な意味でのストレート(異性愛者)ではない」「シスジェンダー(心と体の性が一致している人)ではない」と回答した人の割合はベビーブーム世代(52歳~71歳)で7%、ミレニアル世代(15~34歳)では20%に達した米国の世論調査もあるそうです。

英語に限らず、性を意識した言葉は数多くありますが、時代とともにその言葉も変遷しています。

職業においてはsalesmanやspokesmanがsalespersonやspokespersonになったり。

女性だけ、既婚・未婚を分けるMrs.とMissがあったのが、Ms.に統一されつつあったり。

さて、それではheやsheで呼ばれるのが嫌な方々に対してはどのような呼び方があるのでしょうか?

ひとつには、zeという新しい代名詞を使おうとする動きがあります。
例えば、オックスフォード大学やテネシー大学ではzeを使うことを尊重しています。

ひとつには、theyを三人称単数として使う(They is....)動きもあります。
ワシントン・ポストが採用し、米国流行語大賞に選ばれたこともあります。

代名詞だけではなく、Mr. やMs.をMxにしようとする動きもあります。


さて、このようないろいろな動きはどこに収れんしていくのでしょうか?

AP通信は3月に、Theyを性的に中立な単数形代名詞として使用することを条件付きで認めると発表しました。
heやsheを使いたくない場合は、名前や職業を用い、他に言い換えられない時のみtheyを使うとしたのです。続くbe動詞はisではなく、三人称複数と同じareとし、文脈で誤解のないようにするとのことです。

記事を書く際の文体や表記法などをまとめたAP通信の「スタイルブック」は、多くの報道機関が採用しているので、その影響力は大きいことでしょうね。


さて、LGBTに限らず多様性を受け入れる社会は素晴らしいことです。
受け入れるためには、お互いへの配慮を示すことが大事です。

言霊という言葉があるように、人間が生み出した言葉には力があります。
その言葉でもこのように配慮が示せることは素晴らしいですね。

翻ってアークコミュニケーションズ内のことで考えると・・・
人道上の配慮については、不安に思っていません。
LGBTに限らず、年齢・国籍・職業経験など、多用なバックグラウンドをもつスタッフがいるアークコミュニケーションズでは、受容性は高く、どなたも生き生きと活躍できることでしょう。


しかし、ビジネスのエクスバート集団である私たちは、この多様な集団において、チームとして高い成果を出すことも求められています。
今後はどうやってその成果を出していくのか、皆で工夫をしていく必要がありますね。

一般的には、継続的な仕事において生産性をあげるには、同質なほうが成果が出やすい、と言われています。
また、リスク管理の観点やブレークスルーを起こすには、多様性があるほうが、成果が出やすいとも言われています。

私の好きな言葉に、Focus on issue. not on style. があります。

各々のスタイルに捕らわれず、課題解決に集中することとが、多様なコミュニティで成果を出すキーとなりそうですね。

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有名外国人の名前は世論の合意で漢字が決まるのかもしれないが、ローカルには勝手に決められてしまう。

日本人社員の「りえ」ちゃんが、某中国人スタッフに「理恵」と決められ、本人は「なんで本人の希望を聞かないの?理絵のほうがよい!」と怒っていた(笑)

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