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マクロの観察からわかる真実、ミクロの観察からわかる真実

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この4月から縁あって早稲田大学のスポーツ科学科の3年生の授業をお手伝いしている。学生のプレゼンに対するフィードバックが今は主な役目だが、私のほうがなかなか刺激を受ける。1週間でぐんと発表の内容がよくなる生徒を見ると、スポンジのようでうらやましい。テーマの選び方がユニークな学生には思わず笑みがこぼれる。アカデミックに学んだことが、実社会に出たときに短期、長期の両観点から、血となり肉となるよう、お手伝いせねば。

*********************全体会議の話から************************

早稲田大学のスポーツ科学科の3年生の授業をお手伝いするようになってから1か月たちました。学生たちは4月は統計学の基礎を勉強し、各々がテーマを決めてその知識を応用して発表しています。世界遺産と国土の広さの関係性、Jリーグにおけるマスコットの人気とチームの強さの相関関係の有無など、なかなか楽しく発表を聞いています。

特に、アカデミックな世界において、実験結果、アンケート結果などの正しい情報を集め、それを統計学の観点からまとめ、分析することは非常に有用です。
ビッグデータが注目される今日。統計学の基礎を知っておいて損はありません。

さて、今日お話ししたいのは、高度な統計学というより、個々のデータをミクロに眺める重要性です。

統計学を覚えると、この武器を当然有効活用したくなります。
例えば、既にあるデータを集めたり、アンケートをとって新しいデータを集めて、統計学の手法を使い、何かしらの真実を見つけようとするなど。統計学というと大げさに聞こえがちかもしれませんが、平均値を出したり、確率を出したりするのも統計学に含めてください。

例えば、営業販促会議で発表している資料は、データの塊です。
例えば、テレフォンマーケティングでのアポ率はどれくらいか、アドワーズ広告におけるコンバージョンレートはいくらか、見積もりに対する受注率はいくらかなどなど。

月次で公表しているPLでは部門ごとに売上を集計したり、粗利率を計算しています。

このような数値は、飛行機のコックピットの計測器のようなものです。
おかしなところはないか、全体像を見ることによって、安全運転できます。
ただ、気を付けなければいけないのは数値が見えると、なんとなく安心してしまうことです。人は見えないと不安ですが、見えているとなんとなく安心してしまい、ついつい様子見をしてしまうことがあります。

さて、うまくいかないときに、立ち返ると有意義なのは、これらの処理された数値ではなく、個々の生データです。

ケロッグのビジネススクールの元学長が教えてくださったマーケティングリサーチで言われたことは今でも深く心に残っています。
「200人に表面的なアンケートをとるくらいなら、5人に徹底的にインタビューをしたほうが、真実が得られる」

1個1個のローデータ、事象に立ち戻って考えたほうが、気づきを生むことはたくさんあります。

昨日、社外報funNOTEの対談記事のために、創業以来12年に渡っておつきあいのあるA社に、1時間半にわたり、社長を含めインタビューをさせていただく機会がありました。まさしく、顧客満足度のアンケート調査を200社にすることでは得られない率直なご意見、そしてそれをどう他の顧客にも展開していけばよいのか、と色々と考えさせられました。

マネージャーは飛行機が落ちないように、マクロに状況を把握しなければいけません。しかし、ミクロに状況を見て、異常に気が付くのは、実は、現場を担当している、皆さんのほうかもしれません。

是非、個々の事例からマネージャーが気が付いていないかもしれない真実を突き詰めて、教えてください。

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GW明けらしく、リフレッシュすることの大事さのような話をしようと思ったのだが、それならGW前にしたほうがよかったと思ったとたん、なぜかこんなテーマになってしまったのは不思議。

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