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計画的偶発性理論

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社内飲み会の時に、「先日の全体会議のあの話はよかった」と褒められた。そうそう時に限って、ブログに載せていないので、慌ててアップ(笑)

**********全体会議の話から********************************

大学生や社会人になりたての方のキャリア相談を受けることが時々あります。そういう時はスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱したPlanned Happenstance理論(計画的偶発性理論)について話すのですが、アークコミュニケーションズも若手が増えたので、この場を借りてご紹介します。ちょうど人事考課の季節ですから。

人によっては、自分のしたいこと、なりたい姿が明快にある方がいます。
そういう方には、アメリカ式、と言いますか、自分でキャリアのゴールを決めて、そのゴールに到達するための、最適な手段を考え実行する、というキャリア構築が向いています。
イチローのようなスポーツ選手、史上最年少の棋士となった藤井聡太君は、小さい頃からなりたい姿に向かって努力をし夢をかなえています。

しかしながら、クランボルツ教授の行った米国の一般社会人対象の調査によれば、18歳のときに考えていた職業に就いている人は、全体の約2%にすぎなかったそうです。そもそも、子供のころの夢を皆がかなえたら、スポーツ選手や芸術家ばかりになっちゃいますね(笑)

今日お話ししたい理論はそうではない方、自分が何をしたいのか、何に向いているのか、わからない、という方のためのものです。

私は外資系の会社に勤めていたのでキャリアプランをよく書きました。正しくは、泣く泣くキャリアプランを書かされていました。
将来が決められないのは、決断できない性格の部分もありますが、まだ働いた経験があまりないので、キャリアの選択肢が少なすぎるのです。どうして、皆、限りなくある選択肢の中で、経験したこともないのに選択肢を狭めて、これがしたい、と書けるのか私は不思議でなりませんでした。

クランボルツ教授の別の調査によると、社会的成功を収めた数百人のビジネスパーソンの約8割の人が、「自分の現在のキャリアは予期せぬ偶然によるもの」と答えたということです。

計画的偶発性理論(Planned Happenstance理論)は、キャリアは偶然の積み重ねで形成される。よって、予期せぬ出来事をいかにチャンスに結び付けるかを重要だと考える。ある意味、ゴールを決めないことをよしとする考え方です。
犬も歩けば棒にあたる、とぃう日本のことわざにあるように、セレンディピティ(serendipity)の考え方ですね。

好きな仕事は仕事をやりながら出会うものだと私も思います。
ただ「仕事をやりながら出会うものだ」を、「ただ出会いを待てばよい」のように、勘違いされてしまうと困ります。


一例をあげましょう。大学の同級生だった夫は、バイオの研究者をしています。ある時、夫になぜ今の職業を選んだのかを聞いたら、身を乗り出して「〇〇先生の生物学の授業の△△の講義を覚えている?僕は、その授業を受けて、僕の進む道はこれだ!と思ったんだよ」と言いました。

一方の私と言えば、同級生だったのですから、同じ授業を取ったはず。生物学の授業をとったことはかろうじて覚えているものの、先生の名前もましてやその講座の中身を何一つ覚えていませんでした。(もっとも夫にしてみれば、大学で学んだことと全く関係ないことをしている私のことのほうが不思議なようですが)

このように、全く同じ事象が目の前に起きても、それに反応する人としない人がいます。
人や仕事との出会いは偶然だけど、その偶然性を自分のものにする(=必然にする)ためには、偶然を受け入れるための準備が必要なわけです。夫はバイオの神様に出会う準備が出来ていたのですね。

それではどのようにして予期せぬ出来事をチャンスに変えるのか?5つのファクター(スキル)が重要だと教授は話しています。

Curiosity:好奇心 たえず新しい学習の機会を模索し続けること
Persistence:持続性 失敗に屈せず、努力し続けること
Flexibility:柔軟性 こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
Optimism:楽観性 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
Take Risk::結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと。そんな大げさなことではなく、私は行動に移すこと、と言いたいですが。

人事考課を前に、ご自身のキャリアを考えることも多いと思い、今日はクランボルツ教授の計画的偶発性理論のご紹介させていただきました。

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一人30分の面談。いつまで全社員と私が出来るのであろうか・・・

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