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熊本地震:社員数X1万円の寄付

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熊本では今も地震が続いている。

いつ治まるのかもわからないこの状況に地元の方は疲れ果てていることと思う。
東京にいる私たちが出来る支援。
一番喜ばれるのはやはり金銭的援助であろう。

寄付をする時、迷うことは3つだ。


一つ目
なぜこのプロジェクトに寄付をするのか?

世の中には援助を求めている人はたくさんいる。

なぜ、あちらではなくこちらのプロジェクトなのか?
と問われたら、理詰めで正当化するのは難しい。

しかし、そんなことを考え出すと寄付は出来なくなってしまう。
公平性を突き詰めて考えるより、たまたまそういうご縁があったのだと思うことにしている。

ちょうどアークコミュニケーションズの半期の決算が出て、黒字だとわかった頃だった。寄付する理由はそれで十分だろう。

二つ目
いくら寄付をするのか?

多ければ多いほどよいとは思う。
しかし、身の丈でしか払えない。
では、身の丈ってうちはいくらなの?

東日本大震災の時は、出来るだけ多く寄付しようと思い、切りのよい金額にした。

今回は決算が黒字になったお祝いに、社員一人あたり1万円の予算で喜びを分かち合おうと思っていたので、同等の金額を寄付することにした。
そのため切りの悪い金額となり、東日本大震災より寄付金額も小さくなってしまったが、今はこの金額が迷いなく気持ちよく支援できる身の丈にあった金額なのだと思うことにしよう。

三つ目
どこに寄付をするのか?

基本的に私は、「教育」または「夢の実現」に対して「顔の見える信頼できる人がいる」機関に寄付するポリシーだ。

東日本大震災の時、悩みに悩み寄付先を決めたのだが、寄付先に対して違う見解を持つ方から、どうせ寄付するのなら・・・と言われ、微妙な気持ちになった。

今回は、「明日から熊本に行きます」とおっしゃった信頼できる方にお会いしたので、東京YMCAに寄付をした。

ところで、支援金と義捐金が違うのは皆さま御存じであろうか?
私は東日本大震災の時に初めて知った。
日本赤十字社が寄付先として有名な義捐金は、被災者の方に直接お金が渡るというメリットがある。よって被災者の方が使い方を決められるのだ。
支援金は、被災者を支援しようとする団体が被災者の支援によかれと思うことに使う。

義捐金は公平性を大事にするので、実際に被災者にお金が渡るのは後になる。

支援金のほうが使われ方は早い。即効性ではこちらだが、団体によりお金使い方が違ってくるので、寄付先は寄付者の考えに近い所がよいだろう。

今回のように、社員数X○万円で金額を決めるのは、我ながらいい考えと思った。

日本の企業の99%は中小企業である。
その中小企業が皆、身の丈にあった単価X社員数を寄付したら、どでかい数字になる。
中小企業の経営者の皆様、いかがであろうか?

寄付控除のある団体はたくさんあるが、損金としてどの程度扱えるかは団体によって違う。気になさる方は事前調査が必須だ。(ちなみに日本赤十字の指定寄付金は100%損金になる)

熊本だけでなく大分など近隣も被害が出ている。心よりお見舞い申し上げます。

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