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仕事の通貨はお金、人間関係の通貨は時間。二つを混同するなかれ。

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若手に本を読んでもらおうと思い、私が事前にいくつか読んだのだが、どうもしっくりしない。そして、最新の本である必要はないと気がついた。そう言えば、アークコミュニケーションズが訳したハーバード流 リーダーシップ「入門」がなかなかの良書だと気がついた。新入社員にはちょっとつらいけど、アラサー社員にはぴったりかと。これなら新しい本を読まなくてよいや!と思ったけど、昔読んだ本のことを覚えているはずもなく、やっぱり読みなおすことに。4回目くらいか?

**********全体会議の話より******************************

仕事の通貨はお金、人間関係の通貨は時間。二つを混同するなかれ。

これは、クイン・ミルズ教授の「ハーバード流リーダーシップ『入門』」 に書かれている言葉です。
なんとこの本はアークコミュニケーションズさんが翻訳しています(笑)
創業した頃の古い翻訳書で、リーダーシップとキャリア形成について、実践的に書かれている良書ですが、最終部のワークライフバランスの章にあったこの言葉は、とても印象に残っています。

どういう意味だかわかりますか?

仕事の判断基準は「お金」つまり、どう利益を出すかです。

また何かに投資するということは、お金を使うと言うこと。
大事な「お金」を使うことで、その投資先も大事に考えているということがわかります。

問題解決のための選択肢が複数あった時は「好き・嫌い」のような感情で判断するのではなく、どの選択が会社の利益に一番つながるのかということを合理的に考えようとしますよね。

たとえ嫌いでもたとえ苦手でも、会社の利益になると判断すれば、自分の感情とは分けて、行うことも多いはずです。

さて、友人や家族との人間関係。相手のことを大事に思っていることを示すには、誰もが同じだけしかもっていない「時間」を相手に対して丁寧に使うと伝わりやすいものです。判断基準は相手のために投資した時間なのです。

この仕事と人間関係の二つの判断基準を混同してはだめだということです。

人間関係をお金や効率で解決しようとすると、悲しい結果が待っています。
例えば家族と私の人間関係を、時間を惜しんでお金で解決し過ぎようとすると不幸となるでしょう。

また仕事場においては、皆さんの時間も「お金」に換算することになるわけで、費用対効果の少ない時間の使い方は、褒められたものではありません。

別の言い方も出来ます。
仕事は「結果」で測り、人間関係は「プロセス」で測ります。
仕事は「合理性」を大事にし、人間関係は「感情」を大事にします。

仕事を「お金」と言う尺度で「結果」を出すために「合理的」に進めるには、いくつかコツがありますので、おいおいお話ししましょう。

というのも、私たちは機械ではないので、仕事の場にも、人間関係が持ちこまれ、プロセスを大事にしたかったり、感情が登場します。
人間である私たちが楽しく・正しく・新しく・仕事に取り組めるための工夫を折りに触れ紹介しましょう。

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年度末ですね。お花見には絶好の天気です。

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