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サイボウズのワーママ動画:愛の反対は憎しみではなく無関心です

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サイボウズのワーママ動画「大丈夫」が、ワーママの気持ちを代弁していると好評だ。もちろん、巷で有名になれば賛否両論となる。

批判派の大部分は、「よりそうって何よ。解決策がないじゃない」というところかと思う。

私がこの動画を見て真っ先に思いついたのは、マザーテレサの言葉、「愛の反対は憎しみではなく無関心です」だ。

ワーママが実際に困っていること(例えば保育園に入れないとか)はたくさんあり、それは解決していかなければいけないのだが、一番悲しいのは世間(それが一番身近なはずの人だったりするのだが)が無関心なこと(愛がないこと)なのだ。(※ちなみに私の夫は私より子育てに関心があります!)

ワーママ動画「大丈夫」は「STOP無関心!」と、明快なメッセージを出しており、そこに共感したワーママがたくさんいるのだと私は推測している。
そして、ワーママではなく、異なる立場なのに、この動画を見て共感できる人が多いなんて素晴らしい~!

さて、私はサイボウズさん(青野さん)らしいこの動画を高く評価しているが、自分が共感しているかというと違う。

それは「罪悪感」からだと思う。

私は同年代と比べて15~20年、子供を産むのが遅かった。(51になってもまだ子供は保育園生である)
私の20代、30代はまさしく「無関心」だったのだ。
別に子供を憎んでいたわけでもないし、ワーママは大変だろうなぁとも思っていた。
でもそこに共感(関心)はなかった。
子供は私からはあまりに遠かった。毎晩徹夜のように働いて新幹線の中で仮眠する中、子供が泣こうものなら、あ~あと舌打ちしていたに違いない。


子供をもった今。色々なことがわかるようになった。
自分の子供だけではなく、他人の子供にも興味を持てるようになった。

そして・・・「あぁ、あの時、友達の自宅に押しかけて、子供を傍らにちょっとだけ雑談すればよかったんだ。」「あぁ、駅でベビーカーを押している女性には、こうやって助けてあげればよかったのだ。」などと思う。

そう、関心をもった今の私が、無関心だった過去の自分を快く思わず、あの動画をみて共感しづらいのだ。

無知は無関心を呼ぶ。あの頃の私はあまりに無知だったのだ。

しかし、無知だった時代を今更恥じるのはやめよう。罪悪感が強すぎると何も行動出来なくなる。(と野水さんの「サイボウズのワーママ動画にモノ申す!」を読んで気がついた。ありがとうございます)

もちろん、「解決策」が必要だ。
順序としてまずよりそってほしい(関心をもってほしい)だけで、そこで終わってはいけない。「(まずは)寄り添ってよ!」と声を大にするワーママだって、それ「だけ」でいいとは決して思っていないので、男性陣は気をつけてね(笑)


自分が提供できる解決策は色々ある。

まずは、アークコミュニケーションズ内で。
働くパパはもちろん全社員の働き方の多様性を応援しよう!(ちなみにうちは1年育児休暇を取った男性社員がいます!)


次に地域で。
外回りの途中で子供のいるお母さん(専業主婦ではあるだろうが、今の世の中、子育てへの要求が高くて大変です)をちょっとだけ手伝おう。
保育園問題、学童問題に積極的に関わろう。

そして選挙で。
誰に票を入れるのか考えよう。


無知だった過去の自分には皆さまにもご容赦いただきたく。

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