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SQL Server 2017 は Oracle の脅威になるのか

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Microsoft が SQL Server の最新版である SQL Server 2017 を発表し、プレビュー版の公開を開始しました。

ディープラーニングとの連携やグラフデータへの対応など、面白そうな機能がいろいろサポートされています。このあたりの新機能については、また別に書きますが、最近元気の無い Oracle に比べ、攻めている印象がありますね。

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個人的に重要だと思うのは、Linuxへの正式対応です。これまで Linux で Oracle を使っていた顧客を狙うことができるからです。UNIX ベースの基幹系システムが Linux へ移行する中、データベースは Oracle を使い続けたユーザーが多かったために Oracle は Linux 上でも結構使われているので、一定のマーケットが存在するんですよね。(Oracle には自社の Linux ディストリビューションもありますし)

しかし一方で、 SUN の買収で得た Java や MySQL などのオープンソース製品への取り組みがオープンソース的で無いなどとの批判もあり、コミュニティとは折り合いが悪いのです。そこへ「心をいれかえて OSS 企業になった」Microsoftが参戦したというのが興味深いです。実際、最近の Microsoft は OSS 系の人材を積極的に採用していて、本当に OSS 企業になったようにも思えます。

Microsoft は昨年3 月に「Oracle から SQL Server への無料乗換プログラム」を発表し、積極的にマイグレーションを仕掛けていたのですが、今回 Linux に正式対応したことでマイグレーションに拍車がかかることが予想されます。このプログラムが発表されたのと同じ時期に、SQL Server の Linux 対応が発表されていますから、用意は周到だったことが伺えます。

それにしても、今回のタイミングは絶妙と言えます。少し前に、こんな記事が出ていました。

怒りを通り越してあきれるOracleユーザー

数年前から Oracle は既存ユーザーへの保守料金をじわじわと上げてきています。クラウドへの移行や OSS データベースの台頭によって新規ライセンスの伸びが鈍化しているとも言われますが、ユーザーの不満は高まっており、正にベンダーロックインの弊害のお手本のような状況に陥っているようですね。Oracle には愛想が付きたが、OSS のデータベースはちょっと怖い、というユーザー層にとって、企業向けサポートについての定評もある SQL Server 2017 は魅力的な選択肢に映るのではないでしょうか。

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