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『日本サッカー』=『会社組織』 共通する必要なもの

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【日本がアジアカップ予選をトップで通過!!】

昨日、日本対サウジアラビアのサッカーをTVにて観戦した。

結果は我那覇の2得点もあり、3-1で日本が快勝!内容は予選の消化試合

ということもあり、お互いに手を抜いた試合になるかとおもいきや、サウジ

アラビアはガルフカップを控えていることもあり、本気モードで試合をしていた。

 ところで、最近サッカーを観戦して思うこと。自分の周りからは『マイナーな

選手ばかりでつまらない』、『海外組がでないとなぁ~』という声が聞かれるが

今のサッカーの方が面白い。確かにこれまでのようにスター選手は不在である

ものの、勝っても負けてもとても観ていてすっきりとする。

 言葉は悪いがジーコ監督の時の方が明らかに個人個人のレベルは上だと

思う。ただじりじりしながらサッカーを見ていた。

 『この違いは何だろう?』

ふと考えたときに現在の日本代表は個人個人の力は弱いものの、それぞれの

メンバーが自分の役割を認識して自分の色をつけてこなしている。そして

各人がスタープレイヤーではないが、もともとの素質は好選手のプレイヤーが

集められている。好選手のプレイヤーが自分の役割を認識して、組織として

サッカーをしている。そうすることでボール運びがスムーズになり、ボール絡む

人間、またそうでない選手の動きもよくなり、結果全体のパフォーマンスが

あがっているのではと感じる。

 同じことが欧州でも起こっている。今、欧州チャンピオンズリーグの予選が

行われているが、チャンピオンズリーグに出場しているリヨン(フランス)や

PSV(オランダ)チームなどはレアルマドリード、FCバルセロナ、マンチェスター

ユナイテッド、チェルシーのようにスター選手がほとんどいない。ほとんどいない

どころか毎年、主力選手を他国のビッククラブに放出している。ただ、

チャンピオンズリーグでは毎年のように名だたるクラブを押しのけ予選を突破

している。こうしたチームも今の日本と同様にそれぞれのメンバーが自分の

役割を認識して自分の色をつけてこなしている。日本でも川崎フロンターレは

まさにその典型である。

 話は日本代表に戻り、個人的に来年以降、U21、U19世代及び海外勢のメンバー

の合流・溶け込んだ代表チームは非常に楽しみである。

【会社組織に対して思うこと】

 最近のサッカーを見ていて、会社組織でも同じような事が言えるのではないかな

と感じる。ある雑誌でベンチャーから中堅、大企業にいきつく際に人材の質の問題

があがってくることが良くあるという特集を読んだことがある。

 そうした企業は成長とともに良い人材(パフォーマンスをあげてくれるであろう人材)

が集まりやすい環境になるのだが、いざ業務をこなしていくと期待するパフォーマンス

があげられないという問題が出てくるとの内容の記事でした。

 事例として、ベンチャーではないが2000年に上陸したメリルリンチ日本証券などが

典型的な例だと思う。メリルリンチでは各証券会社のトップ・ミドルクラスの営業マンを

引き抜いたのだが、結局成果としてはボロボロだった。その他、こうしたトップクラス

の社員を多く引き抜いたものの、事業が思うように伸びないという会社は皆さんの

周りでも多いと思う。

 ただし、有能な人材がいなくても成長している企業は多くある。そういった会社は

各メンバーの役割を認識させるとともに最大限のパフォーマンスがでるよう

モチベーションを高め、組織で動いている会社であると思う。

 これまで、いくつもの成長そして安定成長企業へと辿りつく企業にはこうした傾向が

強いのではと思う(もちろん、その時期におけるビジネスのはやり、そして景気動向

にも影響されはするが)。ベンチャー企業では、好選手(社員)が適切なポジション

で働くことが重要である。そしてサッカーでいう監督(会社では管理者)がプレーヤー

を精神面も含めうまく使うことで、会社組織のレベルが上がると思う。

サッカーを見ていながらふとそんなことを感じた。

最後に日本がアジアカップに優勝しますように!!

 

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