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『世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本』8月22日発売です。

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お知らせです。監訳という立場で参加させていただいた『世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本~トップIT企業のPMとして就職する方法~』が来週金曜日の8月22日に発売されますので、ちょっとご紹介を。

世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 ~トップIT企業のPMとして就職する方法~ 世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 ~トップIT企業のPMとして就職する方法~
Gayle Laakmann McDowell Jackie Bavaro 小林 啓倫

マイナビ 2014-08-22
売り上げランキング : 98244

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Kindle版も同時発売されますので、電子版をご希望の方はご確認下さい。

原著のタイトルは"Cracking the PM Interview: How to Land a Product Manager Job in Technology"といって、直訳すれば『プロダクトマネジャーの採用面接を突破する――テクノロジー業界でプロダクトマネジャー職に就くには』といったところでしょうか。文字通り、テクノロジー業界(中でもGoogleやAppleといったIT系企業)でプロダクトマネジャー(PM)職に就くために必要な情報や心構え、テクニック等がまとめられた一冊です。

著者の一人であるゲイル・ラークマン・マクダウェル(Gayle Laakmann McDowel)さんはGoogle出身で、かつて同社で採用委員会に所属し、米国および海外で数多くの候補者を面接した人物。もう一人の著者ジャッキー・バヴァロ(Jackie Bavaro)さんも元Googlerで、同社のエリート向けプログラムであるAPM(アソシエイトプロダクトマネジャー)に参加し、検索エンジンの開発にも携わった人物です。まさに「トップIT企業のPMとして就職する本」の著者にふさわしい2人と言えるでしょう。

特にマクダウェルさんは、前著『世界で闘うプログラミング力を鍛える150問~トップIT企業のプログラマになるための本~』も話題になったので、名前に見覚えがあるという方も多いと思います。同書は「コーディング面接をどう突破するかを考える」という体裁を取りつつ、コンピュータサイエンスの基礎知識や活用法まで学べる一冊でした。今回の『世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本』も、「プロダクトマネジャーの採用面接をどう突破するかと考える」という体裁を取りつつ、PMとして活躍するためのスキルやアプローチを網羅する内容となっています。PMという仕事の概要から、PMとして体得しておくべき知識や考え方、面接でよく聞かれる質問、効果的なレジュメの書き方、キャリアアップのアドバイス、そして米国の代表的なIT企業におけるPMの位置づけに至るまで、内容はまさに多岐にわたります。

そんなわけで、本書はいろいろな楽しみ方ができると思います。米国の著名IT企業において、PM職がどのような役割を負い、製品の成功にどのように関与しているのかをうかがい知ることもできますし、PMのように領域横断型でプロジェクトを推進する立場に立った場合、どのような態度で仕事に臨むべきかというヒントを得ることもできます。PMという立場に限らず、まさにいま製品開発という仕事に携わっているという方であれば、改めてその全体像を整理することができるでしょう。また「米国には警察官が何人いますか?」といった見積の問題や、「目の不自由な人のための目覚まし時計をどのようにデザインしますか?」といったプロダクトデザインに関する問題、コーディングの問題なども多数掲載され、そのアプローチ方法も詳しく解説されていますので、頭の体操にもなります。

ということで、「別に直近でPM職に転職する予定はないんだけど」という方にも、ぜひ書店で手にとってパラパラと目を通してほしいと思います。もちろん本書の最大の目的は「PM採用面接を突破する」ということなのですが、その過程を通じて見えてくる「プロダクトの成功に関与するとはどういうことか」というより大きな視点は、きっとPM以外の職務や仕事においても役立つものとなるでしょう。ただの面接対策本だと思っていると良い意味で裏切られる、そんな一冊です。

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