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「コメントチェッカー」への期待

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Yahoo! が提供している家庭用フィルタリングサービス「Yahoo! あんしんねっと」の中で、ブログに不快なコメントやトラックバックがついたことを知らせてくれる「コメントチェッカー」というサービスが始まったそうです:

不快コメント・トラバをチェックする通知サービス、Yahoo!が提供 (ITmedia News)

家庭用フィルタリングサービス「Yahoo!あんしんねっと」の新サービス。対象のブログにブログパーツのように設置しておくと、アダルト表現やひぼう中傷、射幸心をあおるビジネス情報といったスパムをチェックする。見つけた場合、メールで通知する。

とのこと。当初は Yahoo! ブログ限定ですが、今後他のブログにも拡大予定だそうです。「不快かどうかをどう判断するか」「自由な議論を阻害することにならないか」といった懸念はあると思いますが、個人的にはこのサービスに大きく期待しています。その理由は、何といってもアダルトトラックバック/コメント。

このブログや Polar Bear Blog の方でも何度も「スパムトラックバック/コメント問題」を取り上げていますが、ご存じの通り、ブログの世界ではスパム業者が横行しているというのが現状です。もちろん承認制にしたり、見つけ次第削除すれば実害はないのですが、どうしても避けられないのは「内容を読んでしまう」という問題。普通のブログを書いているのに、「アイドル○○の盗撮画像流出!引退宣言の裏には……」などといったトラックバック文章を毎日目にしなければなりません(ひどい日には何十件も)。ええ、僕は男ですからそんな文章を見ても「あっそ」の一言で削除(&通報)ボタンを一押しです。しかしこれが自分の娘が開設しているブログだったら?父親や母親が頑張って始めてみたブログだったら?と思うと、許せない思いに駆られます。

今回のサービスは「発見したらメールで知らせてくれる」に止まりますが、それでもメールの通知先を自分にしておけば、「娘のブログに寄せられた卑猥なトラバ/コメント」を娘が目にする前に削除することができます。将来的には「メール確認なしで自動的にフィルタリング」ということも可能になるのではないでしょうか。本来はこうしたフィルタリング機能がすべてのブログサービスで充実されるべきですが、会社によって力の入れ具合や、技術力に差があるのは事実。第三者がそれを補えるようになるというのは、ブログの普及という点からも期待したいと思います。

こう書くと「過保護だ」「無菌状態で育てても仕方ない」という反論が来るかもしれませんが。もちろん僕もアダルトな世界があることを否定しませんし、はっきり言えば好きですが、それでもアダルトトラバ/コメントの内容は酷いものです。それを誰彼構わず、突然目の前に突きつけるような行為は、いくらなんでも否定されるべきだと考えています。

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