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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

新しいものが登場すれば、代わりに消えてゆくものがあります。例えばCDの登場により、レコードは退場を余儀なくされましたし、そのCDも音楽ダウンロードに取って代わられるかもしれません。今日の asahi.com では、こんな例が紹介されていました:

公衆電話、20年で39万台に半減 災害時への懸念も (asahi.com)

携帯電話の普及により、公衆電話が姿を消しているという記事。以前から指摘されていたことですし、皆さんも実感として感じていらっしゃることだと思いますが、実に20年前の半分以下に減っているとのこと。また通話回数は毎年2割ずつ減り続けているそうです。災害時や、子供やお年寄りなど携帯電話を持たない人々のことを考えれば問題だと思いますが、赤字が144億円に達しているという状況では台数を減らすというのも致し方のないことなのでしょう。

赤字を解消しつつ設置台数を守るにはどんなアイデアがあるか、を考えてみるのも有意義だと思いますが、この記事で興味を引かれたのは「跡地ビジネス」の方。公衆電話が撤去されて空いたスペースに、こんなサービスが進出しつつあるそうです:

コイン式簡単ネットシステム アットステーション

100円で10分間インターネットが使用できるという端末。公衆電話の跡地は狭すぎて使い道がないことが多いそうですが、これならPC1台分のスペースがあればOKなので、電話が置かれていた台にすっぽり収まるという寸法。しかも「電話跡地は回線と電源がそろい、パソコンに最適」なので、まさにおあつらえ向きの公衆電話跡地ビジネスと言えるでしょう。

ただ「外出先でネットを見たい」というニーズも、間もなく携帯電話が吸収してしまいそうですが(実際、最近様々な調査で「ネットは携帯電話から」という人々が増えていることが明らかになっていますよね)。とはいえ、あの小さなスペースで展開できるサービスは何か、を考え出した点には学ぶべきものがあると思います。いま当たり前のように存在しているビジネスも、いつ公衆電話のように置き換えられてしまわないとも限りません。「その日」に備えて、跡地で何ができるのか考えたり、あるいは知らないうちに「空地」が生まれていないか探してみるというのは、有意義ではないでしょうか。

< おまけ >

ワープロやPCに代替されてしまったタイプライターを、ワッフルメーカーにしてしまった例。これも一種の跡地ビジネス……なわけないか。

The Keyboard Waffle Iron (GIZMODO)

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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